前回阪神戦で今季2度目の完封勝利を挙げた床田寛樹

防御率トップの広島・床田寛樹が24日のDeNA戦(横浜)に先発する。
今季は18試合登板で自身初の2桁となる10勝〈3敗〉を挙げ、防御率1.90。前回17日の阪神戦では、6月16日の西武戦に続いて2度目の完封勝利を挙げた。味方の援護に恵まれず勝ち星こそつかなかったものの、8月3日のDeNA戦でも9回無失点の好投を見せるなど安定感抜群だ。
大阪・箕面学園高から中部学院大を経てプロ入り7年目。今では珍しいパームボールの使い手で、ツーシームやスライダーも駆使して打たせて取る投球には定評があったが、今季はさらに磨きがかかっている。
奪三振率は4.89と規定投球回に達している12人で最も低いが、防御率だけでなく、勝ち星(10勝)もリーグトップタイ、6イニングで自責点3以下に抑えるクオリティスタート(QS)も最多タイの15回と安定している。
しかもDeNA戦は6試合で3勝負けなし、防御率1.47と好相性。相手先発の東克樹も10勝を挙げており、投げ負けるわけにはいかない。首位・阪神には差をつけられているが、チームの逆転優勝に向け、自身の初タイトルに向け、床田のモチベーションは高い。
抜群のコントロールで最多勝を狙う東克樹
一方、DeNAの先発・東克樹も今季は好調だ。ここまで17試合登板で10勝2敗、防御率2.14。2018年の新人王左腕は最多勝を狙える位置にいる。
広島戦は3試合で1勝0敗、防御率2.57。直近では7月16日に7回2失点と好投したが、デビッドソンに2ランを浴びて勝ち星はつかなかった。
床田が打たせて取る投球なら、東は抜群のコントロールが持ち味だ。与四球率は0.99で、規定投球回に達している12人中1位。対戦打者に占める与四球の割合を示すBB%も2.8%でトップに立っている。
お互いに大量得点は望めずロースコアの展開になることが予想されるため、先制点は与えたくない。大胆かつ丁寧な投球でチームを勝利に導けるか。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
【セ・リーグ】
巨人・赤星優志-ヤクルト・E.ロドリゲス(東京ドーム)
【パ・リーグ】
西武・隅田知一郎-オリックス・宮城大弥(ベルーナドーム)
ロッテ・美馬学-ソフトバンク・和田毅(ZOZOマリン)
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