12球団中2位の80得点、牧秀悟と宮﨑敏郎が大暴れ
プロ野球セ・パ交流戦はDeNAの初優勝となった。DeNAとともに優勝の可能性を残していた楽天が20日のヤクルト戦で敗れたため、11勝7敗で並んでいた4チームのうち得失点率差で上回るDeNAの優勝が決まった。
勝率.611は2005年から始まった交流戦の優勝チームでは過去最低。首位から最下位・西武まで5ゲーム差にひしめき合う大混戦だった。
チーム総得点「80」は、86得点で首位のソフトバンクに次ぐ2位。チーム打率.258も12球団中4位と強力打線が機能した一方、チーム総失点「59」も5番目に少なかった。
選手別に見ると、やはり目立つのは牧秀悟だ。12球団中3位の打率.380、2本塁打、13打点の好成績を残した。6月18日のロッテ戦では4安打2打点で佐々木朗希攻略に成功。頼れる4番として存在感を示した。
セ・リーグ首位打者の宮﨑敏郎も交流戦打率.345、4本塁打、15打点の好成績。同じく18日のロッテ戦で佐々木朗希から13号2ランを放つなどポイントゲッターの役割を果たした。
バウアーは3戦3勝、今永昇太は防御率1.88
投手陣で目立つのは今季から新加入の元サイ・ヤング賞右腕トレバー・バウアーだ。6月3日の西武戦で8回3安打10奪三振2失点、9日のオリックス戦で7回5安打9奪三振2失点、14日の日本ハム戦で9回3安打12奪三振1失点完投で3連勝。3試合24イニングで31奪三振、防御率1.50と秀逸な成績だった。
今永昇太も5月30日の楽天戦で9回5安打9奪三振2失点の完投勝利、6月6日のソフトバンク戦で8回1安打8奪三振1失点(勝ち負けつかず)、13日の日本ハム戦で7回9安打5奪三振2失点で2勝。3試合24イニングで22奪三振、防御率1.88をマークした。
過去を振り返ると、交流戦優勝で勢いに乗り、シーズンでも好調をキープするチームは少なくない。2005年の交流戦開始から中止となった2020年を除く17シーズンの交流戦優勝チームのうち、シーズンも制したのは2005年のロッテ、2007年の日本ハム、2012年、2014年の巨人、2011年、2015年、2017年のソフトバンク、2021年のオリックス、2022年のヤクルトとのべ9チームもある。
1998年を最後に12球団で最も優勝から遠ざかるDeNA。セ・リーグ首位の阪神とは2.5ゲーム差に接近しており、上げ潮ムードだ。
23日から再開されるリーグ戦では、その阪神を横浜に迎えての3連戦。甲子園の浜風か、横浜のハマ風か。梅雨前線を吹き飛ばすような熱い戦いが期待される。
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