6日のNCダイノス戦で韓国通算378セーブ
かつて阪神タイガースでプレーし、現在は韓国のサムスン・ライオンズに所属する呉昇桓投手(40)が史上初の日米韓通算500セーブを達成した。
6月6日に大邱で行われたNCダイノス戦。9-6で3点リードした9回に登板すると、先頭打者に安打を許したもののその後を3人で打ち取り、今季8セーブ目をマークした。
韓国通算378セーブにNPB通算80セーブ、MLB通算42セーブを合わせ、通算500セーブの金字塔。2004年ドラフト1位でサムスン入りしてから19年目で大きな節目に辿り着いた。
阪神時代に2年連続最多セーブ
呉昇桓は2006年と2011年に韓国シーズン最多記録となる47セーブを挙げるなどサムスンの守護神として活躍。2014年に阪神に移籍し、1年目が2勝4敗39セーブ、2年目が2勝3敗41セーブで2年連続最多セーブに輝いた。
2016年からメジャー挑戦し、カージナルス、ブルージェイズ、ロッキーズで通算232試合、16勝13敗42セーブ42ホールドをマーク。2020年から古巣サムスンに復帰し、2021年には44セーブを挙げてタイトルを獲得するなどクローザーとして活躍している。
「石直球」と呼ばれる重いストレートを武器に、韓国代表としてもワールド・ベースボール・クラシックに4度出場。次は韓国のみで通算400セーブを目指すことになりそうだ。
ちなみに日本球界の最多セーブは、岩瀬仁紀(元中日)の407。呉昇桓と同じ日米韓に加え、台湾でもプレーした高津臣吾(現ヤクルト監督)は全て合わせると通算347セーブとなる。
メジャーではマリアーノ・リベラ(元ヤンキース)の652セーブが最多。トレバー・ホフマン(元パドレスほか)が2位の601セーブで続いており、500セーブ以上はこの2人のみ。呉昇桓が今後どこまで上積みするか楽しみだ。
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