佐々木朗希が今季初先発

WBCで日本代表として世界一奪還に貢献したロッテの佐々木朗希が6日の日本ハム戦(ZOZOマリン)で、今季初先発する。
21歳の若さで侍ジャパンに選出され、大谷翔平、ダルビッシュ有らと並び先発として活躍した右腕は、東京ドームでのチェコ戦、米マイアミでの準決勝・メキシコ戦の2試合で登板した。帰国後は3月28日に初ブルペン入り、30日にはライブBPに登板したが、実戦登板を経ずに今季初マウンドへ上がる。
日本ハム戦には昨季2試合に先発して1勝0敗、防御率0.69、木村文紀に打たれたソロ本塁打による1失点のみとほぼ完璧に抑えていた。また、本拠地では12試合に先発して防御率0.76と好相性なだけに、今日の登板でも快投が期待される。
昨季は完全試合を達成し、129.1イニングで173奪三振を記録するなど圧倒的な成績を残した。だが、夏場に右手中指のマメをつぶして1カ月近く戦列を離れた影響で9勝どまり。今季は自身初の規定投球回クリアと2ケタ勝利を目指す。
チームは開幕3連敗を喫するも、本拠地に戻ってきて2連勝中。自身の投球でチームを5割復帰に導くことができるか。令和の怪物の4年目がいよいよ幕を開ける。
今季初白星目指す加藤貴之
一方、日本ハムの先発は加藤貴之。新本拠地「エスコンフィールド北海道」の開場を記念して先行開幕した、3月30日の楽天戦で自身初の開幕投手を務めた。7回102球8安打3失点と粘りの投球を見せるも負け投手に。そこから中6日で今日の登板を迎える。
ロッテ戦には昨季4試合に先発して、2勝1敗、防御率1.82、与四球率0.91と抜群の制球力で相手打線を封じていた。ただ、山口航輝を14打数1安打に抑えていた一方、中村奨吾には10打数3安打、荻野貴司には5打数3安打と打ち込まれていた打者もおり、油断はできない。
4日には出場選手登録日数が7年に達し、国内FA権の資格取得条件を満たした8年目左腕。今はシーズンに集中し、まずは佐々木朗希との投げ合いを制して今季初白星を手にしたい。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
【パ・リーグ】
楽天・田中将大-西武・松本航(楽天モバイル)
オリックス・山本由伸-ソフトバンク・高橋礼(京セラD大阪)
【セ・リーグ】
DeNA・東克樹-巨人・横川凱(横浜)
中日・髙橋宏斗-ヤクルト・石川雅規(バンテリンドーム)
広島・D.アンダーソン-阪神・西純矢(マツダスタジアム)
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