オープン戦防御率0.53の吉村貢司郎

球団史上初の開幕2試合連続完封勝利と波に乗るヤクルトは、2日の広島戦(神宮)にドラフト1位ルーキーの吉村貢司郎が先発する。
日大豊山高、国学院大、東芝を経て入団した25歳右腕。オープン戦は5試合で17イニングを投げ10安打、22三振で奪三振率11.65、防御率0.53の好成績をマークした。広島とも3月12日に対戦済で、4回1安打無失点で勝ち投手になっている。
最速153キロのストレートと落差の大きいフォークが武器。セットポジションから左足をいったん後方の一塁側に振り、反動を利用して三塁側に上げる「振り子投法」で打者を幻惑する。
リーグ3連覇を狙うヤクルトにとって、吉村に先発ローテーションで使えるメドが立てば、これほど心強いことはない。プロ初登板で衝撃デビューを果たせるか。開幕3連勝はもちろん、チームとして無失点記録をどこまで伸ばせるかにも注目だ。
玉村昇悟は緩急駆使してチームの危機を救えるか
一方、広島の先発は玉村昇悟。丹生高から2019年ドラフト6位で入団した4年目左腕だ。
2021年にプロ初勝利を含む4勝を挙げ、2022年は9試合に登板して2勝2敗、防御率3.92だった。緩急を駆使して打者のタイミングを外す投球が持ち味。試合をつくるためには山田哲人、村上宗隆、オスナとパワーのある相手のクリーンアップに一発を浴びないことが何よりも重要だろう。
今春キャンプから二軍で過ごし、3月17日のウエスタン・リーグ阪神戦で二軍の開幕投手を務め、6回9安打2失点。今季一軍初実戦となった同26日のソフトバンクとのオープン戦で5回1安打無失点の好投を見せ、開幕ローテーションに滑り込んだ。
少ないチャンスをものにできるのも運と実力の証。開幕2試合連続完封負けというチームの危機を救う快投が期待される。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
【セ・リーグ】
巨人・赤星優志-中日・福谷浩司(東京ドーム)
阪神・才木浩人-DeNA・笠原祥太郎(京セラD大阪)
【パ・リーグ】
日本ハム・金村尚真-楽天・藤平尚真(エスコンF)
西武・平良海馬-オリックス・山岡泰輔(ベルーナドーム)
ソフトバンク・東浜巨-ロッテ・美馬学(PayPayドーム)
【関連記事】
・プロ野球AI勝敗予想
・ヤクルト内山壮真、正捕手・中村悠平がWBC出場中にオープン戦打点王の猛アピール
・オープン戦最下位チームのシーズン成績、広島は優勝かBクラス?