10日の巨人戦で最速158キロ、防御率0.00
オリックスの山下舜平大投手(20)が3月10日の巨人とのオープン戦(京セラドーム大阪)に先発し、3.2回で51球を投げ、1安打5奪三振無失点に封じた。
初回、先頭のオコエ瑠偉に左前打を許したものの、その後は二塁を踏ませることもない完璧な投球。最速は158キロをマークするなど、高いポテンシャルを見せつけた。
山下は福岡大大濠高から2020年ドラフト1位で入団し、2年間は一軍で登板することなく、じっくりとトレーニングを積んだ。2022年はウエスタン・リーグで8試合に登板して2勝2敗、防御率3.31。奪三振率は10.70を記録した。
今春オープン戦は3月4日の阪神戦で1回をわずか7球で無失点に抑えており、いまだ防御率0.00だ。
連なる「オリックス山脈」
オリックスは山本由伸を筆頭に、宮城大弥、田嶋大樹、山岡泰輔、山﨑福也ら充実した先発陣を誇る。さらに最速160キロの剛腕・山﨑颯一郎や中継ぎとして活躍する山田修義も含め、名字に「山」がつく投手が多いことから「オリックス山脈」の異名がついている。
身長190センチ、体重98キロの山下は「山脈」に加わる資質十分。長身から投げ下ろす剛速球で一軍に定着できれば、リーグ2位のチーム防御率2.84の投手陣がさらに厚みを増すことは間違いない。
名前の由来は、オーストリア・ハンガリー帝国の経済学者ヨーゼフ・シュンペーターという。日本の舜平大も歴史に名を残す大投手となるか。2023年に大ブレイクの気配が漂ってきた。
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