2024年3月29日にロッテと開幕戦
日本ハムの新庄剛志監督は23日、エスコンフィールド北海道で開催された「日本ハムファンフェスティバル」で就任3年目となる2024年の開幕投手に伊藤大海を起用するとサプライズ発表した。3月29日(金)、ビジターのロッテ戦でプロ4年目右腕が初の大役を務める。
地元・北海道出身の伊藤は駒大苫小牧高から苫小牧駒澤大を経て2020年ドラフト1位で入団。ルーキーイヤーにいきなり10勝を挙げ、東京五輪にも出場して金メダルに輝いた。2022年も2年連続2桁勝利となる10勝をマークし、2023年は第5回ワールドベースボールクラシックに出場して世界一に貢献。シーズンでは7勝に終わったがプロ3年間で27勝を挙げており、パ・リーグを代表する本格派右腕の一人だ。
日本ハムは1946年にセネタースとして発足し、東急、東映、日拓ホームなど球団名を変えてきた。歴代の開幕投手を紹介しよう。
日本ハムの歴代開幕投手
1946年 一言多十
1947年 白木義一郎
1948年 吉江英四郎
1949年 白木義一郎
1950年 白木義一郎
1951年 米川泰夫
1952年 寺川昭二
1953年 米川泰夫
1954年 米川泰夫
1955年 米川泰夫
1956年 牧野伸
1957年 米川泰夫
1958年 牧野伸
1959年 土橋正幸
1960年 土橋正幸
1961年 久保田治
1962年 富永格郎
1963年 土橋正幸
1964年 久保田治
1965年 久保田治
1966年 尾崎行雄
1967年 森安敏明
1968年 森安敏明
1969年 高橋善正
1970年 森安敏明
1971年 金田留広
1972年 藤原真
1973年 金田留広
1974年 渡辺秀武
1975年 高橋直樹
1976年 高橋直樹
1977年 高橋直樹
1978年 佐伯和司
1979年 高橋直樹
1980年 高橋直樹
1981年 高橋一三
1982年 高橋一三
1983年 工藤幹夫
1984年 田中幸雄
1985年 津野浩
1986年 津野浩
1987年 津野浩
1988年 西崎幸広
1989年 西崎幸広
1990年 西崎幸広
1991年 西崎幸広
1992年 柴田保光
1993年 西崎幸広
1994年 西崎幸広
1995年 西崎幸広
1996年 岩本勉
1997年 西崎幸広
1998年 岩本勉
1999年 岩本ツトム
2000年 岩本ツトム
2001年 金村曉
2002年 岩本勉
2003年 カルロス・ミラバル
2004年 金村曉
2005年 カルロス・ミラバル
2006年 金村曉
2007年 ダルビッシュ有
2008年 ダルビッシュ有
2009年 ダルビッシュ有
2010年 ダルビッシュ有
2011年 ダルビッシュ有
2012年 斎藤佑樹
2013年 武田勝
2014年 吉川光夫
2015年 大谷翔平
2016年 大谷翔平
2017年 有原航平
2018年 ブライアン・ロドリゲス
2019年 上沢直之
2020年 有原航平
2021年 上沢直之
2022年 北山亘基
2023年 加藤貴之
球団最多は西崎幸広の8回
最多は「トレンディエース」と呼ばれた西崎幸広の8回。西武移籍後の2001年に引退するまで通算127勝を挙げた右腕だ。
次いで1950年代に活躍した米川泰夫、アンダースローの高橋直樹、陽気なキャラクターで人気だった岩本勉、2007年から5年連続で大役を務めたダルビッシュ有が5回で並んでいる。
2015年、2016年は大谷翔平が開幕戦のマウンドに立った。2015年は楽天戦で5.2回3安打1失点で勝ち投手、2016年のロッテ戦では7回3失点で負け投手となっている。
サプライズだったのは2022年だ。京都産業大からドラフト8位で入団したルーキー北山亘基を大抜擢。ショートスターターとして2回2安打無失点と結果を残し、以降はリリーフとして活躍した。
エスコンフィールドに移転初年度の2023年は加藤貴之。他球団より1日早く開幕した3月30日の楽天戦で7回3失点と好投したものの、味方打線の援護に恵まれず負け投手となった。
2年連続最下位に終わり、結果を求められる新庄監督3年目。過去2年とも敗れている開幕戦で3度目の正直を果たし、開幕ダッシュを決められるか。勝負のシーズンの開幕マウンドを託された伊藤の責任は重大だ。
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