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西武ライオンズの通算盗塁数ランキング 現役トップは221盗塁の金子侑司、歴代1位は?

2023 2/5 11:00SPAIA編集部
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2023シーズンスローガンに「走魂」を掲げた西武

2023シーズンから松井稼頭央監督が就任した西武。前年3位から頂点を目指す新指揮官は、チームスローガンとして「走魂」を掲げた。野球の原点でもある“走る”ことに重きを置き、長丁場のシーズンを全力で走り抜ける。

野球のプレーの中で走ると言えば、盗塁が一番に思い浮かぶ。松井監督は現役時代に歴代7位となる日米通算465盗塁をマークするなど韋駄天として活躍した。では、球団で歴代最多の盗塁数を記録したのは誰だろうか。以下で、西武在籍時の通算盗塁数ランキングを紹介する(前身球団含む)。

西武ライオンズの通算盗塁数ランキング


歴代1位は松井稼頭央の307盗塁だ。PL学園高から1993年ドラフト3位で入団すると、3年目の95年にレギュラーに定着し50盗塁を記録。さらに、翌97年にはキャリアハイとなる62盗塁をマークし、初の盗塁王に。その後も圧倒的な走力で99年まで3年連続で盗塁王を獲得した。

2001年にはシーズン26盗塁で盗塁死なしの成功率100%を記録。02年には打率.332、36本塁打、33盗塁でスイッチヒッターとして初のトリプルスリーも達成した。03年オフにFA宣言してメジャーへ渡り、メッツ、ロッキーズ、アストロズでプレー。11年に楽天へ移籍し、17年に西武へ復帰。18年限りで現役を引退した。

2位は271盗塁で片岡治大(2012年までの登録名は易之、本名:保幸)。2004年ドラフト3巡目で入団した俊足内野手は2年目に二塁のレギュラーを獲得すると、115試合の出場で28盗塁を決めた。07年に38盗塁で初の盗塁王に輝くと、キャリアハイの59盗塁をマークした10年まで4年連続でタイトルを獲得。14年にFA権を行使して巨人へ移籍し、17年限りで現役を引退した。

現役の金子侑司が5位にランクイン

3位は242盗塁で石毛宏典だ。1980年ドラフト1位で入団すると、1年目から打率.311、21本塁打、25盗塁で、遊撃手ベストナインと新人王を受賞。その後は西武黄金時代をチームリーダーとして牽引した。キャリアハイは83年の29個だが、盗塁だけでなく通算で200本塁打・200犠打も記録しており、長打も小技も揃った名選手だった。94年オフにFA権を行使してダイエー(現ソフトバンク)へ移籍し、96年限りでユニフォームを脱いだ。

4位は秋山幸二で227盗塁。走攻守3拍子揃った名外野手として西武黄金時代に活躍。1989年に打率.301、31本塁打、31盗塁で史上5人目のトリプルスリーを達成した。90年には51盗塁で、史上初の本塁打王経験者による盗塁王に。また同時に35本塁打を放ち、史上初の30本塁打・50盗塁も達成している。94年にトレードでダイエーへ移籍し、2002年に現役を引退した。

5位は金子侑司の221盗塁。2012年ドラフト3位で入団し、16年にキャリアハイの53盗塁で、糸井嘉男と盗塁王を分け合った。19年にも41盗塁をマークし2度目のタイトルを獲得。しかし、その後はケガにも悩まされ、盗塁数は減少している。23年は復活の年としたい。

6位は220盗塁の辻発彦。1983年ドラフト2位で入団し、二塁手として西武黄金時代に活躍。30盗塁以上を3度マークし、86年にはキャリアハイの35盗塁を記録した。87年の巨人との日本シリーズでは、秋山幸二のセンター前ヒットで一塁から一気に本塁に生還した“伝説の走塁”は今なお名シーンとして語り継がれている。

95年シーズン終了後に戦力外通告を受け、野村克也監督率いるヤクルトへ移籍。4年間プレーし、99年限りで現役を引退した。引退後はヤクルト、横浜、中日でコーチを歴任し、2017年に西武の監督に就任。18,19年にリーグ連覇を成し遂げ、22年限りで退任した。

7位は豊田泰光で192盗塁。水戸商高から1953年に西鉄へ入団し、高卒1年目から遊撃のレギュラーを獲得。27本塁打、25盗塁をマークし、新人王も受賞した。2年目には自己最多の33盗塁を記録。その後は強打の遊撃手として活躍し、63年に国鉄へ移籍。69年限りで現役を引退した。

155盗塁の源田壮亮は惜しくもランク外

8位は基満男で176盗塁。1967年、篠崎倉庫からドラフト外で西鉄入り、後に大洋に移籍し、通算1734安打を放った職人肌の二塁手だ。6年目の72年に自己最多の25盗塁をマークするなどコンスタントに記録を積み上げ、通算では217盗塁を記録した。

9位は175盗塁の高倉照幸。熊本商高から53年に西鉄へ入団し、3年目に33盗塁、4年目に35盗塁を記録するなど、「切り込み隊長」として活躍した。67年にトレードで巨人へ移籍。68年オフに自由契約となり、アトムズへ移籍し、70年限りで現役を引退した。

10位は玉造陽二で158盗塁。水戸一高から1955年に西鉄へ入団し、2年目にレギュラーへ定着した。63年にキャリアハイの23盗塁をマーク。俊足巧打の外野手として西鉄一筋で13年間プレーし、9度2桁盗塁を記録した。

トップ10の顔ぶれは以上の通りとなった。現役選手では金子侑司が5位にランクインしたが、その他では源田壮亮が11位(155盗塁)、外崎修汰が15位(125盗塁)で惜しくもランク外となった。

2023年は「走魂」というスローガンのもと、どれだけ盗塁数を伸ばすことができるか注目だ。

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