現役の中村剛也がトップ、2位には清原和博
西武の中村剛也が8月12日の楽天戦(楽天生命パーク)で、プロ野球史上14人目となる通算450本塁打を達成した。2001年ドラフト2巡目で西武に入団して以降、通算6度の本塁打王を獲得し、歴代最多の22本の満塁本塁打を放っている球界を代表するホームランバッターが、また一つ偉業を成し遂げた。
球団史上でも歴代最多の本塁打数を誇る稀代のホームランアーチストは、9月11日に今季11号となるソロ本塁打を放ち、これで通算453本塁打。次の節目となる通算500本塁打も視界に捉えている。
では、数々の強打者が在籍していたライオンズの通算本塁打ランキングはどのようになっているのだろうか。前身の西鉄、太平洋クラブ、クラウンライター時代も含めたランキングは以下の通りとなっている。

2位は329本塁打の清原和博。PL学園高時代に桑田真澄(元巨人)とのKKコンビで5季連続甲子園出場を果たし、1985年ドラフト1位で西武へ入団した。1年目から新人最多タイとなる31本塁打、高卒新人歴代最高の打率.304、78打点をマークし、新人王を獲得。その後も球団最多となる1121試合で4番を務め、8度のリーグ優勝、6度の日本一を果たし、西武黄金時代を支えた。
1996年のオフにFA宣言し、憧れていた巨人へと移籍。通算ではNPB歴代5位となる525本塁打を放っている。
西鉄、西武の黄金期を支えた名選手たちがランクイン
3位は328本塁打で秋山幸二。清原と同じく西武黄金期を支えた一人で、オレステス・デストラーデと3人でクリンナップを形成し、AKD砲と呼ばれた。1985年から3年連続40本塁打を放ち、1987年には43本塁打で本塁打王に輝いた。
1989年には史上5人目のトリプルスリーを達成、翌年には35本塁打、51盗塁を記録し、史上初の本塁打王経験者による盗塁王となった。1993年オフにダイエーとの3対3の大型トレードが成立し、ダイエーへ移籍した。
4位は273本塁打のアレックス・カブレラ。2001年に来日すると、1年目から49本塁打を記録し、翌年には当時の日本タイ記録となるシーズン55本塁打をマークした。さらに、翌2003年にも50本塁打を放ち、3年間で150本塁打以上を記録した史上初の選手となるなど、驚異的なペースで本塁打を量産。在籍年数わずか7年での4位ランクインとなった。
5位は中西太の244本塁打。無類の飛距離を誇った“怪童”は高松一高から1952年に西鉄へ入団すると、1953年に36本塁打、86打点で本塁打、打点の2冠に輝いた。その後も三冠王に迫る活躍を何度も見せ、本塁打王5回、首位打者2回、打点王3回を獲得。西鉄黄金期を支え、1969年限りで現役を引退した。
6位は235本塁打の石毛宏典。プリンスホテルから1980年ドラフト1位で西武に入団すると、ルーキーイヤーに打率.311、21本塁打、55打点をマークし、新人王と遊撃手のベストナインを獲得した。以後、チームリーダーとして西武黄金時代を支え、1994年オフにFA権を行使して、ダイエーへと移籍した。
日本人最速で200本塁打に到達した山川穂高
7位には現役の山川穂高が216本塁打でランクイン。6月26日に今季23号ソロを放ち、史上113人目となる通算200本塁打に到達した。通算697試合での200本塁打は、田淵幸一氏と秋山幸二氏の714試合を抜く日本人最速。今季も既に39本塁打を放ちリーグ本塁打王をほぼ手中に収めており、自身3度目のシーズン40本塁打到達も目前だ。
8位は190本塁打の豊田泰光。1953年に水戸商高から西鉄に入団すると、高卒1年目ながら遊撃のレギュラーとして27本塁打を放ち、新人王を獲得した。1956年には首位打者を獲得するなど、西鉄黄金時代の主力選手の1人として活躍。1963年に国鉄へと移籍した。
9位は竹之内雅史で179本塁打。1968年にドラフト3位で西鉄に入団すると、2年目から12年連続2ケタ本塁打をマークした。1979年にトレードで真弓明信らとともに阪神へと移籍している。
10位は177本塁打の和田一浩。1996年ドラフト4位で捕手として入団するも、当時正捕手には伊東勤がいたため、外野手に転向。するとみるみる頭角を現し、2002年に30歳にして初めて規定打席に到達し、打率.319、33本塁打、81打点の活躍でリーグ優勝にも貢献した。
2004年に100本塁打に到達、翌年には初タイトルとなる首位打者も獲得するなど、主力として活躍した。2007年オフにFA権を行使して中日へと移籍。2015年に史上最年長となる42歳11か月で2000安打を達成している。
今後注目されるのは、中村剛也が球団初の500本塁打に到達するか。今季プロ21年目の39歳ながら2ケタ本塁打を達成しているだけに、期待は大きい。また、山川穂高も驚異的なペースで本塁打を量産しており、どこまで記録を伸ばすのか楽しみだ。
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