通算459二塁打の坂本
2024年の巨人・坂本勇人は109試合に出場して打率.238、7本塁打、34打点に終わった。2023年は打率.288、22本塁打と復活したが、2024年は83試合出場にとどまった2022年以来の不本意なシーズンと言えるだろう。
榎本喜八に次ぐ31歳11カ月の若さで通算2000安打を達成した強打者が、史上最多記録の更新を期待されるのが二塁打だ。2024年は14本を上積みして通算459二塁打。井口資仁、福本豊、山内和弘を抜き去って日米通算歴代7位に浮上した。
今後期待されるのは立浪和義が持つNPB最多の487二塁打、さらにイチローが持つ日米最多573二塁打の更新。日米通算二塁打ランキングを紹介しよう。
日米通算最多はイチロー、NPB最多は立浪和義
歴代1位のイチローは573二塁打(NPB:211本、MLB:362本)で群を抜いている。2位が松井稼頭央の535二塁打(NPB:411本、MLB:124本)、3位が福留孝介の520二塁打(NPB:409本、MLB:111本)で500本超えは3人しかいない。
4位・松井秀喜の494二塁打(NPB:245本、MLB:249本)に次ぐ5位の立浪和義が、NPBのみでは歴代1位の487二塁打をマークしている。さらに2024年限りで引退した青木宣親が463二塁打(NPB:328、MLB:135本)で歴代6位となっている。
ここまでスイッチヒッターの松井を除いて全員が左打者。坂本勇人の459二塁打は日米通算歴代7位、NPB歴代2位、右打者では最多だ。右打ちながら、本塁打と違ってスピードも必要な二塁打をこれだけ量産していることが高い野球センスを証明している。
井口資仁は458二塁打(NPB:367本、MLB:91本)で歴代8位。449二塁打の福本豊が9位、448二塁打の山内和弘が10位となっている。
坂本は二塁打を30本以上放ったシーズンが5回ある。立浪のNPB最多記録にはあと28本に迫っており、300本塁打にもあと5本で、2025年は節目の記録に到達する可能性も十分だ。
さらに史上4人目の500二塁打も十分に射程圏内。イチローの日米通算最多記録にはあと114本差あるが、更新不可能ではないだろう。2024年12月で36歳になるが今後、息の長い活躍を見せれば見せるほど、偉大な先達の記録に迫ることになる。
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