長打力で存在感示した鵜飼航丞
2023年の干支は「卯」。プロ野球選手の年齢でいえば24歳となる1999年生まれ、36歳のベテランになる1987年生まれが年男だ。各球団、どんな選手が年男になるのか注目してみたい。今回は中日の年男を取り上げる(支配下選手のみ)。
昨季は立浪和義新監督の下、覇権奪回を目指すも6年ぶりの最下位に終わった中日。巻き返しを期す今季、期待したい1999年生まれの年男が駒澤大から入団2年目を迎える鵜飼航丞だ。
昨季は開幕一軍入りを果たすと、2戦目(対巨人、東京ドーム)にスタメン出場し、プロ初安打を記録。翌日の3戦目には初本塁打を放つなど華々しいデビューを飾った。だが、6月に入ると月間打率1割台と苦しみ二軍に降格。7月には「左腓腹筋内血腫除去」の手術を受けた影響で離脱し、一軍に復帰したのはシーズン終了間際だった。
最終的に59試合の出場で打率.206ながら4本塁打を放ち、長距離砲としての片鱗を示した。チームは昨季リーグワーストの62本塁打と長打力不足に悩まされており、持ち前のパワーに確実性が加われば、レギュラーもぐっと近づくだろう。飛躍の年にできるか注目だ。
鵜飼と同期で、上武大からドラフト1位で入団したブライト健太にも大きな期待がかかる。昨季は右肩痛に苦しみ、一軍での出場はゼロ。二軍でも46試合で打率.211、3本塁打、10打点と不完全燃焼に終わった。今季は1年間戦える身体をつくり上げ、チームの勝利に貢献したい。
同じく大卒2年目、大商大からドラフト6位入団の福元悠真も1999年生まれの年男だ。昨季は7月に一軍デビューを果たし、1試合の出場ながらプロ初安打を記録。秋のフェニックス・リーグでも打率.364、2本塁打の好成績を残した。今季はキャンプから持ち味の打力をアピールし、外野のレギュラー争いに割って入りたい。