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中日の2023「年男」 ブライト健太、鵜飼航丞、福元悠真、年男たちの外野レギュラー争いに注目

2023 1/6 11:00SPAIA編集部
中日の2023「年男」,ⒸSPAIA
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長打力で存在感示した鵜飼航丞

2023年の干支は「卯」。プロ野球選手の年齢でいえば24歳となる1999年生まれ、36歳のベテランになる1987年生まれが年男だ。各球団、どんな選手が年男になるのか注目してみたい。今回は中日の年男を取り上げる(支配下選手のみ)。

昨季は立浪和義新監督の下、覇権奪回を目指すも6年ぶりの最下位に終わった中日。巻き返しを期す今季、期待したい1999年生まれの年男が駒澤大から入団2年目を迎える鵜飼航丞だ。

昨季は開幕一軍入りを果たすと、2戦目(対巨人、東京ドーム)にスタメン出場し、プロ初安打を記録。翌日の3戦目には初本塁打を放つなど華々しいデビューを飾った。だが、6月に入ると月間打率1割台と苦しみ二軍に降格。7月には「左腓腹筋内血腫除去」の手術を受けた影響で離脱し、一軍に復帰したのはシーズン終了間際だった。

最終的に59試合の出場で打率.206ながら4本塁打を放ち、長距離砲としての片鱗を示した。チームは昨季リーグワーストの62本塁打と長打力不足に悩まされており、持ち前のパワーに確実性が加われば、レギュラーもぐっと近づくだろう。飛躍の年にできるか注目だ。

鵜飼と同期で、上武大からドラフト1位で入団したブライト健太にも大きな期待がかかる。昨季は右肩痛に苦しみ、一軍での出場はゼロ。二軍でも46試合で打率.211、3本塁打、10打点と不完全燃焼に終わった。今季は1年間戦える身体をつくり上げ、チームの勝利に貢献したい。

同じく大卒2年目、大商大からドラフト6位入団の福元悠真も1999年生まれの年男だ。昨季は7月に一軍デビューを果たし、1試合の出場ながらプロ初安打を記録。秋のフェニックス・リーグでも打率.364、2本塁打の好成績を残した。今季はキャンプから持ち味の打力をアピールし、外野のレギュラー争いに割って入りたい。

中日の鵜飼航丞

清水&高松の高卒6年目、祖父江&大野のベテランコンビにも注目

高卒6年目を迎える清水達也と高松渡の2人も1999年生まれの年男だ。

花咲徳栄高からドラフト4位で入団した清水は5年目の昨季、中継ぎに転向してブレイク。自己最多の54試合に登板して3勝3敗1セーブ32ホールドをマークし、勝利の方程式入りも果たした。今季も貴重なセットアッパーとしてブルペンを支えることが期待される。

一方、俊足が持ち味の高松は昨季、新型コロナウイルス感染などで離脱した影響もあり、試合数(51)、盗塁数(5)ともに前年(78試合、15盗塁)を下回った。昨年のドラフトで村松開人(明大)、田中幹也(亜大)と韋駄天内野手が加わり、レギュラー争いは一層激しくなった。走攻守すべてでレベルアップし、定位置を確保したい。

1987年生まれの大野奨太と祖父江大輔のベテラン2人も年男。大野はプロ14年目の昨季、わずか8試合の出場にとどまった。今月13日に36歳を迎える今季は、プロでの生き残りをかけた勝負の1年となる。

節目の10年目を迎える祖父江は昨季、春季キャンプ中に右肩を痛めた影響もあり、46試合に登板して4勝3敗1セーブ、17ホールド、防御率3.80と安定感に欠けた。今季はコンディションを整え、安定感抜群の投球で勝利の方程式に返り咲きたい。

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