身長168センチの強肩捕手
オリックスの新人入団発表会見が11月30日、大阪市内で行われた。育成ドラフト5位の法政大・村上喬一朗捕手(22)は身長168センチと小柄ながら強肩が売り。3年秋のリーグ戦から3季連続打率3割をマークした打撃面でも成長が期待される有望株だ。
「ずっと、ずっと夢見ていたプロ野球。お世話になった人に感謝して、一から頑張ります。目標は中嶋監督のように勝てる捕手です」。会見に同席した中嶋聡監督の名前を出すあたり、周りがしっかり見えている。捕手には必要な要素だろう。
指揮官は「もっと上の選手がいる。目指すところを間違えてはいけない」と謙遜したが、その脳裏には村上の名前がインプットされたはずだ。
アピールポイントを聞かれると「肩が強い、打つというのもありますが、何よりも見る者を虜にするスマイルです」と白い歯をキラリとのぞかせた。周囲を明るくするムードメーカーとしても期待できそうだ。
オリックスは今季、伏見寅威、若月健矢、頓宮裕真の3捕手を併用したが、オフに西武からFA宣言した森友哉を獲得。伏見はFAで日本ハムに移籍し、捕手起用については来季ガラリと変わることが予想される。育成契約の村上にとっては、支配下登録を勝ち取ってレギュラーを奪うまで果てしない道のりが待っている。
それでも持ち前の明るさで前向きに努力を続ける以外に方法はない。会見の最後に村上はこう言った。
「“やる気MAXオリックス”で頑張ります!」。イチロー氏が出演するオリックスグループのCMのフレーズを持ち出すあたり、やはり周りが見えていることは間違いない。
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