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野球で背番号18番を背負う意味とは?

2016 7/20 19:51
背番号18
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背番号にはそれぞれに意味があり、求められている役割というのがあるのだ。過去に背番号18を着用した選手、その選手への憧れと18が意味する役割を紹介したい。

野球界における背番号18の意味

高校野球の場合、レギュラークラスの選手が1番から9番の背番号をつけ、2桁番号は控え選手もしくは下級生がつけることが多い。
メジャーリーグではバッターが18番をつけていたり、サイ・ヤング賞を取るようなピッチャーがコーチのような大きな番号をつけていたりする。特にルールや役割を持ってはいないように見える。メジャーリーグでは選手の入れ替わりも頻繁で、つけたいと思う背番号が空いていないこともよくあり、日本のプロ野球ほど番号を気にしていないのかもしれない。
ではなぜ、日本人のエースピッチャーは18番をつけたがるのだろうか?

18番はエースナンバー?

プロ野球の草創期に活躍した投手が18番をつけていることはよくあった。
ただ、メジャーリーガーのダルビッシュ有投手や、日本ハムファイターズの大谷翔平投手は背番号11をつけている。かつての阪神タイガースの大投手、村山実も11番をつけていた。このように時代とともに、エースナンバーに対する考え方も変わってきている。
現ソフトバンクホークス監督の工藤公康投手が現役時代に47番をつけていた。それを杉内投手が受け継いだことから、最近では左のエースナンバーとして、番号47のステータスが上がってきている。
また、球団によってもエースナンバーの捉え方は違うようだ(ヤクルトスワローズでは17番がエースナンバーなど)。

18番がエースナンバーになった理由

プロ野球草創期の伝説的な活躍をした若林忠志や野口二郎、スタルヒンらが18番をつけていたことが背番号18がエースナンバーとなった理由と言われている。
また、日本の伝統芸能である歌舞伎の十八番(おはこ)がその由来であるという説もある。また球界の盟主ともいわれる巨人のエースピッチャーが、18番をつけていたことも理由に挙げられる。
実際に、藤田元司や堀内恒夫、桑田真澄、杉内俊哉など、そうそうたる有名選手が背番号18を背負っており、「平成の怪物」といわれた松坂大輔も、入団時の会見では桑田投手への憧れを口にしていた。

これから期待の18番

広島東洋カープから、ジャーリーグのL.A.ドジャースへ移籍した前田健太投手は、今後の活躍が楽しみな選手の一人だ。メジャー初登板の試合で初ホームランを記録するなど、順調な滑り出しを見せている。
復活が待ち望まれるのは、北海道日本ハムファイターズの斎藤佑樹投手や、ソフトバンクホークスの松坂大輔投手、期待の若手には中日ドラゴンズの鈴木翔太投手や、ヤクルトスワローズの杉浦稔大投手、埼玉西武ライオンズの多和田真三郎投手などが挙げられる。

まとめ

17番をエースナンバーとしているヤクルトスワローズであっても、背番号18は期待のルーキーに託している。球団を問わず是非これからの背番号18に注目していただきたい。