「MLBへの思いを持ち、それを叶えるための行動をしてきた」
プロ野球のフリーエージェント(FA)権の行使期間が終了し、宣言選手が10日、公示された。FA宣言したのは8人。国内FA宣言は以下の5人だ。
オリックス・伏見寅威
西武・森友哉
西武・外崎修汰
DeNA・嶺井博希
阪神・岩崎優
海外FA宣言は以下の3人。
ソフトバンク・千賀滉大
日本ハム・近藤健介
阪神・西勇輝
このうち外崎、岩崎、西の3人は残留を表明しており、移籍の可能性があるのは5人。かねてからメジャー希望を明かしていた千賀は、ようやくそのスタートラインに立つことになった。
29歳の剛腕がメジャーを意識するようになったのは2017年の第4回ワールドベースボールクラシック(WBC)。準決勝のアメリカ戦、先発・菅野智之をリリーフする2番手としてドジャー・スタジアムのマウンドに立った。結果的には決勝点を与えて敗戦投手となったものの、メジャーへの思いが膨らんだ。
以降、オフには球団にメジャー希望を訴えたが、ポスティングシステムでの移籍は認められず、日本で結果を残しながら今季ようやく海外FA権を取得。2016年から7年連続2桁勝利、通算87勝、防御率2.59の堂々の成績を引っ提げて海を渡る日はもうすぐやってくる。千賀のコメントは以下の通り。
「WBC・ロス(2017年)でのマウンドが心に響いて以来、ずっとMLBでプレーすることへの思いを持ち、それを叶えるための行動をしてきました。能力を高めるためだったり、いろんなことに適応するためのチャレンジをしてきましたし、自身を変える強さも持てました。その結果、まだどこかと契約できたわけではないですが、憧れてきた舞台が目の前までは来ているのかなと感じています。
球団(ホークス)には、これからの挑戦を応援していると言ってもらいました。今後どうなるのか僕自身まったくわかりませんが、これまで同様、自分を高めるための努力を怠らずに日々過ごしたいと思います」
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