2戦2勝と好相性の戸郷翔征
東京ドームで行われている巨人対中日の3連戦は、ここまで1勝1敗。今日の3戦目にカード勝ち越しがかかる。
巨人の先発は戸郷翔征。今季は19試合に登板して自己最多となる10勝(6敗)を挙げ、防御率は2.89、QS(6回以上自責点3以下)も15度記録するなど、安定感のある投球を見せている。前回登板した18日のDeNA戦(横浜)では、3-3の同点で迎えた8回、先頭の佐野恵太に16号ソロを打たれ降板。これが決勝点となり、悔しい敗戦となった。そこから中6日で今日の登板を迎える。
中日戦には今季2試合に登板して2勝無敗、防御率1.80と好相性。被打率も.189に抑えているが、岡林勇希には5打数2安打の4割と打たれている。塁に出すとうるさい打者だけに、今日の対戦でも要警戒だろう。
チームは現在54勝61敗1分けで4位と苦しい状況が続く。上位を目指すためにはカード勝ち越しを地道に積み上げるしかない。勝ち頭の4年目右腕はチームを勝利に導く投球を見せられるか。
巨人戦初勝利狙う髙橋宏斗
一方、中日の先発は髙橋宏斗。今季ここまで14試合に登板して4勝4敗と勝ち星は伸びていないが、防御率は2.32、QSも10度記録と好投を続けている。奪三振率は驚異の10.97で、ここまでに積み上げた奪三振数は104。トップは今日投げ合う戸郷の112個でその差は8と、規定投球回に未達ながらタイトルも狙える位置につけている。
前回登板した17日の広島戦(マツダスタジアム)でも7回100球を投げて、2安打10奪三振無失点の快投。チームは延長戦の末敗れたが、先発としての役割を十二分に果たした。これで7月29日の広島戦(マツダスタジアム)から3試合連続で無失点。7月の防御率が0.84、8月は同0.00と、夏場に入って圧倒的な投球を披露している。
巨人相手には今季3試合に登板して0勝0敗、防御率3.78で、今季対戦した6球団の中ではワーストの数字。ただ、6月29日(郡山)では、6回2失点に抑えていた。一気に飛躍を遂げている2年目右腕が今日も無失点投球を続け、巨人をも飲み込むのか。その投球から目が離せない。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
【セ・リーグ】
ヤクルト・高橋奎二-広島・野村祐輔(神宮)
阪神・西純矢-DeNA・F.ロメロ(京セラドーム大阪)
【パ・リーグ】
楽天・釜田佳直-ソフトバンク・板東湧悟(楽天生命パーク)
ロッテ・鈴木昭汰-西武・松本航(ZOZOマリン)
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