小澤がプロ初勝利挙げた神宮のDeNA戦

首位ヤクルトと2位DeNAの第2戦(神宮)は台風接近のため中止となった。初戦を落としたヤクルトが今日も敗れれば、2戦2敗でDeNAと5ゲーム差となる。勝つと負けるとでは大違いの重要な一戦だ。
ヤクルトは小澤怜史がスライド先発。今夏の甲子園にも出場した日大三島高から2015年ドラフト2位でソフトバンクに入団したものの戦力外となり、2020年オフに合同トライアウトを受験してヤクルト入りした24歳だ。サイドスローに転向して頭角を現し、今季は6試合に登板してプロ初勝利を含む2勝1敗、防御率4.56の成績を残している。
ストレート、フォーク、スライダーの3球種を主武器に低めをつくのが持ち味。DeNA戦は7月3日に登板して5回3失点でプロ初勝利を挙げた。舞台はあの時と同じ神宮だ。
史上最速でマジックを点灯させたチームも、コロナ感染者が続出した影響もあって勢いが衰えている。自身を拾ってくれたチームに対して、今度は小澤が恩返しする番だ。
DeNA坂本は今季初勝利狙う
一方のDeNAも坂本裕哉がスライド先発する。立命館大からドラフト2位で入団して3年目の左腕。過去2年連続で4勝を挙げているが、今季は7試合で0勝3敗といまだ勝ち星がない。
武器はチェンジアップ、カットボール、スライダーなどキレのある変化球。ヤクルトの強力打線には丁寧に低めをついて走者を溜めないことが大切だろう。4月15日の対戦では5回3失点で負け投手。塩見泰隆に一発を浴びたが、今日も本塁打は厳禁だ。
開幕からしばらくはBクラスだったDeNAもじわじわと順位を上げ、ツバメの尻尾が見えるところまで来た。今日勝てば5ゲームに接近し、俄然セ・リーグは盛り上がるだろう。坂本には試合を作ることが何よりも求められる。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
【セ・リーグ】
巨人・M.シューメーカーー広島・大道温貴(東京ドーム)
阪神・J.ガンケルー中日・橋本侑樹(京セラドーム大阪)
【パ・リーグ】
楽天・藤平尚真-西武・D.エンス(楽天生命パーク)
ロッテ・小島和哉-日本ハム・加藤貴之(ZOZOマリン)
ソフトバンク・和田毅-オリックス・J.ビドル(PayPayドーム)
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