164キロ期待も「狙って出せるものじゃない」
プロ野球「マイナビオールスターゲーム2022」を控えた25日、前日トークイベントが福岡市内で行われ、ともにファン投票で選出された村上宗隆(ヤクルト)と佐々木朗希(ロッテ)が出席した。
セ・パ両リーグを代表する若きスターの2人だが、受け答えは好対照。村上はMVPを狙うか問われると「もちろん」と即答し、賞金300万円と聞いて「お金、欲しいですね」とリップサービスした。
一方、佐々木は江夏豊が1971年に記録した9連続奪三振について聞かれると「それは期待しないでほしいです」とポツリ。さらにオールスター最速は昨年、ビエイラ(巨人)がマークした163キロだが、164キロを期待する司会者に対し「狙って出せるものじゃないので、いつも通り投げて更新できればいいですね」と控えめに答えた。
それでも司会者は「ストレートは多めに投げるのか?」とくい下がったが、「シーズンも半分以上ストレートなので、いつも通り変化球もうまく使いながら投げたい」とどこまでもマイペース。朴訥な人柄がにじむイベントとなった。
2人は間違いなく今年のオールスターの主役。イベントでは初共演だったが、オールスターでの対決は最大の注目だ。村上は「佐々木くん、オリックスの山本由伸投手と対戦したいです。2人とも凄い投手なのでフルスイングで負けないように頑張りたい」と気合を入れれば、佐々木も「去年と今年の交流戦でけっこうホームラン打たれたので、その選手たちをアウトにできるように」と昨年の交流戦で一発を浴びた村上宗隆、今年の交流戦で本塁打を喫した岡本和真(巨人)、牧秀悟(DeNA)へのリベンジを誓った。