7月3日にプロ初勝利を挙げた小澤
6連敗中のヤクルトは19日の巨人戦(神宮)に小澤怜史が先発する。
日大三島高から2015年ドラフト2位でソフトバンク入りし、戦力外通告を受けて2021年からヤクルトに加入したサイド右腕。当初は育成契約だったが、今年6月26日に支配下登録され、7月3日のDeNA戦でプロ初勝利を挙げた苦労人だ。
平均143.6キロのストレートとフォーク、スライダーが主武器。13日の中日戦でリードされた8回に登板して加藤翔平に一発を浴び、1回1失点だった。それから中5日での先発マウンドとなる。
巨人戦は6月26日に2番手として登板し、4回2失点。中田翔と丸佳浩にソロ2発を喫したが、先発のスアレスが3回もたずに降板した後をロングリリーフし、結果的には11-10で乱打戦を制したチームの勝利に貢献した。
前夜の荒れた試合を振り返るまでもなく、やはり一発には注意を払いたい。まずは責任投球回の5イニングがノルマだろう。
前回阪神戦でプロ初完封した戸郷
一方、前日にようやく連敗を止めた巨人は戸郷翔征が先発する。今季は15試合に登板してチームトップの9勝(3敗)、防御率2.64の好成績。前回12日の阪神戦では8安打を喫しながらもプロ初完封を果たした。
ヤクルト戦は3試合に登板して2勝を挙げているが、防御率は4.60と褒められた数字ではない。小澤も登板した6月26日の試合では2.2回6失点と大乱調だった。
ただ、3月29日は7回2失点、7月5日は6回1失点と先発の仕事を果たしている。今季は15試合中、QS(6回以上自責点3以下)が13回と安定感抜群。借金生活が続くチームの窮地を救う快投が期待される。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
【セ・リーグ】
中日・小笠原慎之介-DeNA・石田健大(バンテリンドーム)
広島・床田寛樹-阪神・A.ウィルカーソン(マツダスタジアム)
【パ・リーグ】
ロッテ・小島和哉-西武・松本航(ZOZOマリン)
オリックス・山岡泰輔-日本ハム・田中瑛斗(京セラドーム大阪)
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