前回登板で大量失点した山本由伸

昨年激しい優勝争いを演じた5位オリックスと4位ロッテの3連戦は、今日からほっともっとフィールド神戸に舞台を移して行われる。
オリックスの先発は山本由伸。ここまで14試合に先発してリーグトップの8勝(4敗)を挙げ、防御率もリーグ3位の1.76をマーク。昨季タイトルを総なめにした球界のエースは今季も安定感抜群の投球を見せている。
ただ、前回登板した2日の日本ハム戦では、7回途中でまさかの5失点。5月3日のソフトバンク戦で7失点して以来の大量失点で、4敗目を喫した。
ロッテ戦はここまで3試合に登板して3勝0敗、防御率0.78と抜群の相性を誇る。
また、6月には4試合に先発して3勝0敗、防御率0.56、リーグトップの33奪三振をマーク。18日の西武戦では、史上86人目のノーヒットノーランを達成するなど、登板した全試合で7回以上自責点1以下に抑える投球で、自身6度目の月間MVPも受賞した。
同僚の杉本裕太郎も月間MVPを獲得し、昨年同様6月に同時受賞。チームはここから勢いがつき、一気に頂点まで駆け上がった。今季もここから浮上のきっかけをつかめるか。エースの投球に注目だ。
援護に恵まれない小島和哉
一方、ロッテの先発は小島和哉。今季は12試合に先発して防御率2.24、9QS(6回以上自責点3以下)を記録するも、1勝6敗。昨季チームトップの10勝をマークした左腕が借金5と苦しんでいる。
前回登板した2日の楽天戦でも6回106球を投げ、5安打1失点に抑えるも、同点のまま降板したため、勝敗はつかなかった。そこから中6日で今日の登板を迎える。
今季オリックス相手には4月9日に1度対戦して、7回88球を投げ、4安打3失点(自責は2)。1点リードの5回、佐野皓大に逆転3ランを浴び、今季初黒星を喫した。
ここまで援護率は1.67と2点以下で、打線の援護に恵まれていない不運はあるが、泣き言は言っていられない。今日も相手先発は山本由伸で、多くの援護は期待できないだろう。6月10日以来の2勝目に向けて、今日も懸命に左腕を振る覚悟だ。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
【セ・リーグ】
巨人・M.アンドリース-DeNA・濵口遥大(東京ドーム)
ヤクルト・サイスニード-阪神・伊藤将司(神宮)
中日・大野雄大-広島・森下暢仁(バンテリンドーム)
【パ・リーグ】
楽天・辛島航-西武・B.スミス(楽天生命パーク)
ソフトバンク・東浜巨-日本ハム・伊藤大海(PayPayドーム)
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