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9連続奪三振と清原以来の高卒新人MVPに期待 ロッテ・佐々木朗希と松川がオールスターも席巻?

2022 7/9 11:00SPAIA編集部
ファン投票で選出された(左から)松川虎生、佐々木朗希、レアード,球団提供
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球団提供

朗希-松川バッテリーで江夏の記録に並べるか

日本野球機構は6日、『マイナビオールスターゲーム2022』のファン投票の最終結果を発表。ロッテからは佐々木朗希(先発投手)、松川虎生(捕手)、ブランドン・レアード(指名打者)が、1位選出された。3選手がファン投票で選ばれたのは、2010年の里崎智也(捕手)、金泰均(一塁)、井口資仁(二塁)以来、球団としては12年ぶりの快挙となった。

先発部門で1位に選ばれた佐々木は会見で「選んでいただいてすごく光栄ですし、まさか自分がという気持ちです。選んでいただいた方々にピッチングで感謝の気持ちを伝えて、その中で自分の持っているパフォーマンスを最大限発揮できるように頑張りたいと思っています」と喜びを口にした。

夢の球宴で佐々木に期待されるパフォーマンスとなると、1971年に江夏豊(阪神)が達成した9連続奪三振だろう。この年、江夏は球宴前まで6勝9敗と、思ったような成績を残せていなかった。それでもファン投票で選ばれた左腕は、同僚の田淵幸一とのバッテリーで第1戦(西宮)に先発。パ・リーグの1番打者・有藤通世から空振り三振を奪うと、後続の8人からも三振を奪い、前人未到の大記録を達成した。

この記録に迫ったのが、1984年の江川卓(巨人)。第3戦(ナゴヤ)の4回表から2番手として登板すると、学生時代からのライバル、中尾孝義(中日)とのバッテリーで、6回表二死まで8者連続奪三振を記録。9人目の大石大二郎(近鉄)も2ストライクまで追い込み、9連続奪三振への期待も高まったが、大石が必死にバットに当て二ゴロとなり、江夏に並ぶことはできなかった。

プロ3年目を迎えた佐々木は、4月10日のオリックス戦(ZOZOマリン)でプロ野球史上16人目の完全試合を達成。同時に日本記録となる13者連続奪三振、日本タイ記録となる1試合19奪三振も達成する驚愕の投球だった。オールスターでもこの時のピッチングの再現への期待は否が応でも高まる。

松川とのあうんの呼吸で“昭和の怪物”超え、そして江夏の記録に並ぶ怪投を披露することができるか注目だ。

清原以来の高卒新人MVPなるか

一方、女房役の松川にも偉業達成の期待がかかる。高卒新人としてのMVP獲得だ。過去に新人でMVPに輝いたのは、1980年の岡田彰布(早大→阪神)、86年の清原和博(PL学園→西武)、98年の川上憲伸(明大→中日)、2019年の近本光司(大阪ガス→阪神)の4人のみ。高卒での獲得となると、清原以来、史上2人目の快挙だ。

高卒新人捕手として史上初のファン投票1位に輝いた18歳は「選んでいただいてすごく光栄に感じますし、感謝の気持ちで一杯です。すごい選手がたくさんいる場なので、色々な話を聞いたりして少しでも良い経験ができるように頑張りたいと思っています。楽しみっス」と初々しいコメントを残した。

佐々木が9連続奪三振を達成した場合、MVPは佐々木となるのはほぼ確実。2つの偉業の同時達成がほぼ不可能なのは何とももどかしいところだが、松川にもMVP級の活躍を期待したい。

また、2019年から3回連続5度目の球宴出場を決めたレアードも、MVP獲得となれば球団の助っ人としては初めてとなる。ファン投票での選出に「本当に名誉なことです。ファンの皆様には毎回、選んでいただいて非常に感謝しています。オールスターで今年もスシパフォーマンスが出来たら最高です。幕張スシさいGO!」とコメント。昨年に続き球宴で「すしパフォーマンス」を披露し、自身初のMVPを狙う。

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