12球団勝利&セーブ&ホールド狙う増井
オリックスの増井浩俊が9日のヤクルト戦(京セラドーム大阪)で初先発する。日本ハムからFA移籍して5年目の今季は、二軍で8試合に登板して1勝1敗、防御率5.50。直近では6月1日のウエスタン・リーグ広島戦、4回で50球を投げて2安打1失点だった。
日本ハム時代はリリーフとして活躍し、通算41勝45敗163セーブ185ホールドをマークしている右腕も2020年は16試合、昨年は15試合と出番が減少。4年契約が満了した昨オフは、1億3000万円ダウンとなる推定年俸7000万円で契約を更改し、今季は復活をかけている。
過去11球団から勝利を挙げており、ヤクルト戦で勝てば12球団勝利となる。しかもセーブとホールドは12球団からマークしているため、史上初の「12球団勝利&セーブ&ホールド」がかかっている。今月26日で38歳になるベテラン。6月に入って6勝1敗と昨年同様、交流戦で波に乗るチームの勢いを追い風に史上初の快挙を狙う。
和田毅、杉内俊哉と並ぶ交流戦26勝の石川
一方のヤクルトもベテラン石川雅規が先発する。プロ21年目の今季は6試合に登板して2勝3敗、防御率2.76。4月27日の阪神戦で勝ち投手となり、史上7人目の21年連続勝利をマークした。
身長167センチの小柄ながら、プロ通算179勝を積み上げてきた投球術は健在。シンカーやスライダー、チェンジアップなど変化球を自在に操り、打者に的を絞らせない。現役最多の2985.2投球回と、通算3000イニングも目前だ。
交流戦の通算勝利数はソフトバンクの和田毅、巨人の杉内俊哉3軍投手コーチと並んで歴代最多の26勝。今日勝てば単独トップに躍り出る。交流戦の優勝を争う上でも負けられない一戦。42歳左腕の経験に期待がかかる。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
【交流戦】
日本ハム・根本悠楓-DeNA・濵口遥大(札幌ドーム)
西武・隅田知一郎-巨人・菅野智之(ベルーナドーム)
楽天・岸孝之-広島・九里亜蓮(楽天生命パーク)
ロッテ・E.ロメロ-中日・松葉貴大(ZOZOマリン)
ソフトバンク・C.レイ-阪神・A.ウィルカーソン(PayPayドーム)
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