5月に急上昇の小川泰弘

昨年日本一のヤクルトとパ・リーグ最下位の日本ハムの交流戦3戦目は、ともに本格派右腕が先発する。ヤクルトの小川泰弘は今季7試合に登板して2勝3敗、防御率2.79。勝ち星には恵まれていないが、内容は悪くない。特に5月に入ってからは3日の阪神戦で6安打完封、19日の阪神戦でも7回2安打無失点と好投している。
日本ハム戦は2019年6月6日の札幌ドーム以来。清宮幸太郎と王柏融に2安打を喫し、6回3失点で負け投手となったが、3年前の結果はあまり参考にならないだろう。まずは1番で起用されることが多いパ・リーグ首位打者の松本剛を塁に出さないことが重要だ。
ルーキーイヤーの2013年に16勝を挙げて最多勝と最高勝率のタイトルを獲得し、新人王に輝いた「和製ライアン」。交流戦でチームが波に乗るためにも、5月3勝目が期待される。
完封で千賀滉大に投げ勝った伊藤大海
一方、日本ハムは伊藤大海が先発。今季は9試合に登板してリーグトップの5勝(3敗)、防御率2.70と好成績をマークしている。
3月25日の開幕戦で4番手として登板する、新庄剛志ビッグボスのサプライズ起用でシーズンのスタートを切ったが、その後は先発ローテーションに復帰。5月13日のソフトバンク戦では3安打完封で千賀滉大に投げ勝って4勝目を挙げた。
10勝を挙げて東京五輪にも出場した昨季は、ヤクルト戦の登板はなし。昨年のセ・リーグ本塁打王・村上宗隆や、3度のトリプルスリーを達成した山田哲人ら昨年日本一に輝いた強力打線を相手にどんな投球を見せるか注目だ。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
【交流戦】
巨人・菅野智之-オリックス・山﨑福也(東京ドーム)
DeNA・濵口遥大-ソフトバンク・杉山一樹(横浜)
阪神・J.ガンケル-楽天・岸孝之(甲子園)
中日・松葉貴大-西武・隅田知一郎(バンテリンドーム)
広島・九里亜蓮-ロッテ・河村説人(マツダスタジアム)
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