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プロ野球2022年ルーキーの現状、新人王争いは混沌?

2022 5/20 06:30SPAIA編集部
西武の隅田知一郎,ⒸSPAIA
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巨人・大勢はクローザーとして活躍

プロ野球はシーズン序盤戦が終了し、来週からセ・パ交流戦が始まる。昨秋のドラフトで指名されたルーキーたちはどんな活躍を見せているだろうか。ここまでを振り返ってみたい。

開幕から話題をさらったのは巨人のドラフト1位・大勢(関西国際大)だろう。スリークォーターから投げ込む150キロ超のストレートを武器に史上初の初登板から7試合連続セーブをマークするなど、開幕からクローザーとして固定されている。

巨人ではドラフト3位の赤星優志(日本大)も活躍している。開幕から先発ローテーションの一角を担って2勝をマーク。5月3日の広島戦で3.1回12失点でKOされて翌4日に登録抹消されたが、18日のイースタン・リーグDeNA戦で実戦復帰しており、いずれ一軍に戻ってくるだろう。

広島・末包昇大、中日・鵜飼航丞はパワー証明

広島のドラフト1位・黒原拓未(関西学院大)も12試合に登板して1ホールドを挙げたが、防御率6.52と打ち込まれる場面が目立つようになり5月5日に二軍落ちしている。

3位で入団した中村健人(トヨタ自動車)は開幕一軍入りすると徐々に出場機会を増やし、5月15日のヤクルト戦でベテラン石川雅規からプロ初本塁打。持ち前の長打力で首脳陣にアピールしている。

6位の末包昇大(大阪ガス)も開幕から一軍でプレーしている。4月2日の中日戦でプロ初本塁打を放つなど、パワーはすでに一軍レベルだ。

中日のドラフト2位・鵜飼航丞(駒沢大)は27試合出場してすでに3本塁打をマーク。昨年まで得点力不足に悩まされた中日打線において存在感を放っている。

阪神はドラフト3位の左腕・桐敷拓馬(新潟医療福祉大)が開幕3戦目の先発に抜擢されるなど期待をかけられたが、結果を残せず4月15日に二軍落ち。ファームで実戦経験を積んでいる。

西武の隅田知一郎と佐藤隼輔は開幕ローテ入り

パ・リーグでは西武の2人が目立つ。4球団競合したドラフト1位の隅田知一郎(西日本工大)は開幕ローテーション入りし、3月26日のオリックス戦に7回無失点でプロ初登板初勝利の衝撃デビュー。その後は勝ち星に恵まれていないが、防御率2.74と安定している。

2位の佐藤隼輔(筑波大)も開幕ローテーション入りしてすでに2勝をマーク。隅田とのルーキー左腕コンビで、左腕不足だったチームに大きく貢献している。

また、関根学園高から育成2位で入団した滝澤夏央も5月13日に支配下登録され、いきなり一軍でプロ初安打も記録している。今後が楽しみな18歳だ。

ロッテのドラフト1位・松川虎生(市和歌山高)は佐々木朗希とバッテリーを組んで完全試合を達成し、一気に注目度が上がった。18歳とは思えない堂々とした振る舞いとリードで先輩投手陣を引っ張っている。ちなみに高校時代にバッテリーを組んでいたDeNA1位の小園健太は二軍でトレーニングを積んでいる。

オリックスはドラフト2位の野口智哉(関西大)が4月19日に一軍昇格してからスタメンで起用される試合が多い。強肩強打の内野手として大成するには、一軍での実戦経験は貴重だろう。

日本ハム・北山亘基は開幕投手

日本ハムではドラフト8位の北山亘基(京都産業大)が開幕投手に抜擢されて注目を集めた。その後はクローザーに定着し、チームに貢献している。

ソフトバンクはドラフト4位の野村勇(NTT西日本)が開幕から一軍でプレー。4月24日の日本ハム戦では2本塁打を放つなどパンチ力も兼ね備えた俊足強打の内野手だ。身体能力が高く、複数ポジションを守れるため今後も重宝されるだろう。

広島・栗林良吏、阪神・佐藤輝明、楽天・早川隆久、日本ハム・伊藤大海らが各チームの主力として活躍した昨年に比べると、今年はやや小粒だ。新人王争いでも巨人の大勢が現状ではリードしているくらいで、抜きん出た存在は見当たらない。

2年目以降の選手を含めるとセ・リーグは中日・石川昂弥、髙橋宏斗、阪神・湯浅京己、パ・リーグは日本ハム・今川優馬、ソフトバンク・大関友久、柳町達あたりが現状では候補に挙がるだろうが、絶対的な本命は不在だ。まだまだシーズンは序盤戦。今後どんなスター候補が飛び出すか、楽しみに待とう。

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