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プロ野球2022年ルーキーの現状、新人王候補は誰だ?

2022 8/27 11:00SPAIA編集部
西武の隅田知一郎,ⒸSPAIA
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巨人・大勢はクローザーとして活躍

プロ野球のシーズンも終盤に入り、優勝争いはここからが本番だ。同時に気になるのがタイトル争いや表彰の行方だろう。昨秋のドラフトで指名されたルーキーたちはどんな活躍を見せているだろうか。ここまでを振り返ってみたい。

開幕から話題をさらったのは巨人のドラフト1位・大勢(関西国際大)だろう。スリークォーターから投げ込む150キロ超のストレートを武器に史上初の初登板から7試合連続セーブをマークするなど、開幕からクローザーとして固定されている。ここまで43試合に登板して1勝1敗30セーブ5ホールド、防御率1.90は立派の一語。新人王の有力候補だ。

巨人ではドラフト3位の赤星優志(日本大)も活躍している。開幕から先発ローテーションの一角を担い、6月から中継ぎに配置転換されたものの27試合登板で3勝5敗5ホールドをマーク。落ち着いたマウンドさばきは一軍レベルだ。

広島・末包昇大、中日・鵜飼航丞はパワー証明も

広島のドラフト1位・黒原拓未(関西学院大)も12試合に登板して1ホールドを挙げたが、防御率6.52と打ち込まれる場面が目立つようになり5月5日に二軍落ちしている。

3位で入団した中村健人(トヨタ自動車)は開幕一軍入りすると徐々に出場機会を増やし、5月15日のヤクルト戦でベテラン石川雅規からプロ初本塁打。58試合に出場して、3本塁打を放っている。

6位の末包昇大(大阪ガス)も開幕から一軍でプレーし、4月2日の中日戦でプロ初本塁打を放つなど、パワーはすでに一軍レベル。現在は二軍で経験を積んでいる。

中日のドラフト2位・鵜飼航丞(駒沢大)は51試合に出場してすでに4本塁打をマークしたが、7月7日の二軍オリックス戦で自打球を左足に当て、「左腓腹筋内血腫除去術」を受けた。

阪神はドラフト3位の左腕・桐敷拓馬(新潟医療福祉大)が開幕3戦目の先発に抜擢されるなど期待をかけられたが、結果を残せず4月15日に二軍落ち。7月にも一軍で先発したが、初勝利は挙げられず、再びファームに戻った。

4球団競合の西武・隅田知一郎は1勝どまり

パ・リーグでは西武の2人が目立つ。4球団競合したドラフト1位の隅田知一郎(西日本工大)は開幕ローテーション入りし、3月26日のオリックス戦に7回無失点でプロ初登板初勝利の衝撃デビュー。ただ、その後は勝ち星に恵まれず二軍落ちした。8月16日に一軍復帰後は中継ぎとして起用されており、13試合登板で1勝8敗、防御率3.15の成績を残している。

2位の佐藤隼輔(筑波大)も開幕ローテーション入りして3勝をマーク。隅田とのルーキー左腕コンビで、左腕不足だったチームに貢献していたが、6月7日の巨人戦を最後に一軍マウンドから遠ざかっている。

また、関根学園高から育成2位で入団した滝澤夏央も5月13日に支配下登録され、いきなり一軍でプロ初安打も記録している。今後が楽しみな19歳だ。

ロッテのドラフト1位・松川虎生(市和歌山高)は佐々木朗希とバッテリーを組んで完全試合を達成し、一気に注目度が上がった。18歳とは思えない堂々とした振る舞いとリードで先輩投手陣を引っ張っている。ちなみに高校時代にバッテリーを組んでいたDeNA1位の小園健太は二軍でトレーニングを積んでいる。

オリックスはドラフト2位の野口智哉(関西大)が一軍で49試合に出場。まだ粗削りではあるものの、強肩強打で将来を期待させるホープだ。

開幕投手の日本ハム・北山亘基は45試合登板

日本ハムではドラフト8位の北山亘基(京都産業大)が開幕投手に抜擢されて注目を集めた。その後はリリーフとして46試合に登板し、3勝5敗8セーブ12ホールドと上々の成績を残している。

ソフトバンクはドラフト4位の野村勇(NTT西日本)が一軍で活躍。77試合に出場して10本塁打を放つなど、パンチ力を兼ね備えた俊足強打の内野手だ。身体能力が高く、複数ポジションを守れるため重宝されている。

広島・栗林良吏、阪神・佐藤輝明、楽天・早川隆久、日本ハム・伊藤大海らが各チームの主力として活躍した昨年に比べると、今年はやや小粒な印象は否めない。新人王争いでは巨人の大勢が目立つものの、その他の候補は入団2年目以降に有力選手が多そうだ。

セ・リーグは中日・髙橋宏斗、阪神・湯浅京己、ヤクルト・長岡秀樹、木澤尚文、パ・リーグは西武・水上由伸、ソフトバンク・大関友久、柳町達、日本ハム・今川優馬あたりも候補に挙がるだろう。2022年シーズンも残りわずか。新人王レースで最後に抜け出す選手は誰か注目だ。

※成績は8月26日現在

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