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パ・リーグ球団別週間MVP、オリックス吉田正尚が12球団トップ、日本ハム今川優馬も大暴れ

2022 5/2 17:30SPAIA編集部
パ・リーグ週間MVPインフォグラフィック,ⒸSPAIA
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楽天・西川遥輝も好調キープ

先週のパ・リーグは、首位の楽天が2位ソフトバンクとの直接対決で2連勝し、4勝1分けで貯金を11まで増やした。SPAIAでは4月26日から5月1日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。

wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。

パ・リーグ週間MVPインフォグラフィック


楽天は西川遥輝が相変わらず好調だ。先週はwRAA3.3でチームトップ。5試合で19打数6安打、2本塁打、5四球をマークし、今季はリーグ3位の打率.337、同4位の5本塁打、同2位タイの22打点と3部門ともに上位につけている。日本ハムを自由契約になり、新天地で心機一転を図る30歳が首位キープの原動力となっている。

ソフトバンク中村晃は打線牽引、西武・山川穂高は4本塁打

2位ソフトバンクは中村晃がwRAA2.6でチームトップだった。19打数7安打で打率.368、1本塁打。27日西武戦では、チームは敗れたものの1本塁打を含む4打数3安打2打点を記録するなど、好調の三森大貴、今宮健太らとともに打線を引っ張っている。15年目のベテランはまだまだ元気だ。

オリックスは4勝2敗で貯金を増やし、3位に浮上した。打線では吉田正尚が絶好調。21打数12安打で打率.571、3本塁打、8打点、5四球で、今季の打率もいつの間にか.343まで上がってきた。wRAAは12球団トップの8.0。今季は昨年の本塁打王・杉本裕太郎が不振のため、最近は吉田が4番を任されているが、その重責に十分に応えている。

西武は山川穂高がwRAA5.5でチームトップだった。22打数8安打で打率.364、4本塁打、9打点をマーク。27日のソフトバンク戦では2本塁打を含む5打数3安打5打点と大暴れし、ホームランダービートップの9本塁打を放っている。今後もチームの浮上に山川のバットは欠かせない。

伸び盛りのロッテ山口航輝

ロッテは明桜高出身の4年目・山口航輝がチームトップのwRAA2.8をマークした。30日の日本ハム戦では1本塁打を含む4打数3安打4打点をマークするなど、17打数8安打で打率.471。5月1日の日本ハム戦では4番にも抜擢され、伸び盛りの21歳への期待は大きい。

日本ハムでは今川優馬が元気だ。18打数9安打で打率5割、4本塁打、7打点を挙げ、wRAAは6.2だった。28日のオリックス戦では2打席連発を含む4打数4安打3打点。明るいキャラクターも人気で、最下位に低迷するチームを活気付けている。

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