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セ・リーグ球団別週間MVP、阪神・佐藤輝明がリーグトップ、巨人ウォーカーも貢献度大

2022 4/25 17:30SPAIA編集部
セ・リーグ週間MVP野手インフォグラフィック,ⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

巨人ウォーカーはwRAA3.4

先週のセ・リーグは、巨人が5勝1敗で貯金を10に増やした。SPAIAでは4月19日から24日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。

wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。

セ・リーグ週間MVPインフォグラフィック


18勝8敗で首位を走る巨人はウォーカーがwRAA3.4でチームトップ。23打数7安打の打率.304、2本塁打だった。24日の中日戦では3号2ランを含む2安打。岡本和真、丸佳浩に続く6番としてポイントゲッターの役割を果たした。

現在12球団トップの計28本塁打を放っている巨人打線。ウォーカーが日本野球に慣れてくれば、さらに得点力はアップしそうだ。

広島・西川龍馬は打率リーグ5位、中日・石川昂弥も好調キープ

2ゲーム差で2位の広島は、西川龍馬がwRAA3.1でトップ。先週は24打数8安打、2本塁打だった。24日のDeNA戦では4打数3安打、1本塁打、1四球、1敵失でチームも逆転サヨナラ勝ち。今季打率.321でリーグ5位につけており、ここ3試合は3番を任せられるなど首脳陣の信頼も増している。

貯金2で3位の中日は、東邦高から入団3年目の石川昂弥が好調をキープ。15打数4安打ながら、22日の巨人戦では菅野智之から3号ソロを放ち、24日の巨人では4打点を挙げるなど勝負強さを発揮している。近年は貧打に苦しんできた中日にとっては待望の和製スラッガー。今後のさらなる成長が楽しみだ。

ヤクルトは村上宗隆がwRAA1.9で2週連続チームトップ。先週は16打数4安打だったが、2本塁打を放った。セ・リーグは巨人の岡本和真と丸佳浩、阪神の佐藤輝明が6本塁打で本塁打トップを並走しており、5本塁打の村上が続いている。2年連続本塁打王へ、最初の1カ月はまずまずのスタートと言えるだろう。

戦列復帰のDeNA牧秀悟も勝利に貢献

DeNAはネフタリ・ソトがwRAA3.0でチームトップの数値だった。先週は16打数6安打の打率.375、1本塁打。四球も5つ選んでチームに貢献した。2018年から2年連続本塁打王に輝いた助っ人は開幕に出遅れたものの、4月12日に一軍登録されてからは打率.410をマークしている。

先週は2勝4敗となかなか浮上のきっかけをつかめない阪神だが、佐藤輝明はwRAA4.7でリーグトップだった。22打数9安打で打率.409、2本塁打、4打点と大活躍。24日のヤクルト戦では初回に金久保優斗から弾丸ライナーで先制6号2ランを放り込むなど調子を上げている。今季は打順も4番、2番、3番と起用法が一定しないが、打順に関係なく豪快な打撃は健在だ。

チームトップではないが、巨人・坂本勇人もwRAA2.8、新型コロナウイルスの陽性判定から戦列復帰したDeNA牧秀悟もwRAA2.7と好調。バットを振れている選手の成績が、今週のチーム成績にどう影響するか注目だ。

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