山本由伸、自身の連勝記録更新なるか

昨季のパ・リーグ覇者、オリックスはここまで8勝10敗、借金2の4位といま一つ波に乗れていない。今日から本拠地・京セラドーム大阪で、2位・ソフトバンク、3位・ロッテとの6連戦に臨む。
初戦はエースの山本由伸が先発する。今季はここまで3試合に先発して3勝0敗、防御率0.82。いずれの試合もHQS(7回以上自責点2以下)を記録し、奪三振率は10.64をマークするなど好調だ。
前回登板した9日のロッテ戦では、7回122球を投じて9安打2失点。四球を5個与えるなどコントロールに苦しむ中、要所を締める粘りのピッチングで、チームの逆転勝ちを呼び込んだ。これで昨年5月28日のヤクルト戦から続いていた連勝を18に伸ばし、1970-71年に足立光宏が記録した17連勝の球団記録を塗り替えた。
ソフトバンク戦は昨季7試合に先発して6勝1敗、防御率0.98、奪三振率9.31、与四球率1.80と好相性。松田宣浩に打率.286(21打数6安打)と比較的打たれていたが、それ以外は柳田悠岐を.050に抑えるなど、ほぼ完璧に抑え込んでいた。得意にしているタカ相手にさらなる連勝記録更新なるか。
石川柊太が2週間ぶりに先発
一方、ソフトバンクの先発は石川柊太。直球とパワーカーブが武器の右腕は、ここまで2試合に登板して防御率2.25、今季初勝利をかけて敵地のマウンドに上がる。
今季初登板となった3月29日のロッテ戦では7回1安打無失点で、勝ち投手の権利を得て降板。その後チームが同点に追いつかれたため、勝ち星こそつかなかったが、ロッテ打線を牛耳る快投を見せた。
しかし、中6日で臨んだ5日のオリックス戦では、投球中に右足首を痛めるアクシデントに見舞われ、まさかの1回2失点で緊急降板。翌6日に登録を抹消されていた。今日は中13日あけての復帰登板となる。
オリックス戦は昨季、4試合に先発して1勝0敗、防御率2.42とまずまずの成績。オリックスの主砲・吉田正尚を被打率.125に抑えていた一方、杉本裕太郎は.400、1本塁打と苦手にしていた。今季は打率.121と不調なだけに、眠れる獅子が目を覚まさないように細心の投球を心がけたい。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
【セ・リーグ】
巨人・戸郷翔征-広島・九里亜蓮(東京ドーム)
DeNA・F.ロメロ-阪神・西勇輝(横浜スタジアム)
中日・大野雄大-ヤクルト・サイスニード(バンテリンドーム)
【パ・リーグ】
楽天・田中将大-日本ハム・加藤貴之(楽天生命パーク宮城)
西武・B.スミス-ロッテ・小島和哉(ベルーナドーム)
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