昨年5月28日のヤクルト戦から17連勝中の山本由伸

投げるたびに凄みを増しているオリックスの山本由伸が9日のロッテ戦(ZOZOマリン)に先発する。今季は開幕の西武戦から2戦2勝。昨年5月28日のヤクルト戦から17連勝中で、前身の阪急時代の1970~71年に足立光宏が作った球団記録に並んでおり、勝てば球団新の18連勝となる。
開幕の西武戦は8回無失点、前回4月2日の日本ハム戦は7回無失点で防御率0.00。15回で17三振を奪っており、ロッテ打線も攻略は簡単ではないだろう。
昨季のロッテ戦は2試合登板で1勝1敗、防御率3.46。レアードには5打数3安打2本塁打と打たれており、今日も一発には要警戒だ。
チームは昨年の本塁打王・杉本裕太郎が打率1割台と調子が上がらず、波に乗れない状況が続く。だからこそ絶対エース山本の登板日に負けるわけにいかない。連勝のNPB記録は田中将大(楽天)が2012~13年に樹立した28連勝だが、山本ならひょっとして、の期待すら抱かせる。まずは球団記録更新なるか注目だ。
ロッテ先発は中9日の小島和哉
一方、ロッテの先発は左腕・小島和哉。今季は3月30日のソフトバンク戦に登板した1試合のみで、中9日での登板となる。
昨季は自身初の2桁となる10勝をマーク。背番号43だったが、今季から早稲田大、ロッテの先輩にあたる小宮山悟も背負っていた14に変更となった。地元ファンの声援を受けて、山本由伸に投げ勝って今季初勝利なら最高のシナリオだろう。
昨季のオリックス戦は3試合に登板して1勝0敗、防御率3.32と相性は悪くない。7打数3安打1本塁打だった宗佑磨は新型コロナウイルス感染で8日に登録抹消され、5打数2安打1本塁打だった杉本裕太郎も調子が悪い。幕張の風は小島にとって追い風と言える状況かも知れない。
ソフトバンクが突っ走って、ばらけた展開になっているパ・リーグ。ロッテが昨季惜しくも逃した優勝を果たすためには、これ以上離されたくないだろう。相手先発が山本であることを考えると味方の大量援護は望めない。小島が持ち前のキレのいいストレートで、オリックスに先制を許さず接戦に持ち込むことが勝利への条件だ。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
【セ・リーグ】
巨人・M.シューメーカーーヤクルト・小川泰弘(東京ドーム)
阪神・秋山拓巳-広島・森下暢仁(甲子園)
【パ・リーグ】
日本ハム・河野竜生-楽天・涌井秀章(札幌ドーム)
西武・隅田知一郎-ソフトバンク・東浜巨(ベルーナドーム)
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