約1年ぶり甲子園勝利へ藤浪晋太郎が先発

今季初の甲子園で待望の今季初勝利を挙げた阪神。このままの勢いでカード勝ち越しといきたかったが、対戦相手のDeNAにコロナ感染者が多数出たため、3戦目はやむなく中止となった。今日からの広島との3連戦で初のカード勝ち越しを狙う。
初戦の先発は藤浪晋太郎。昨季は自身初の開幕投手を務めるも振るわず。6月にリリーフ転向するなど、防御率5点台に終わる悔しいシーズンだった。背水の陣で挑む今季、昨年に続き2年連続で務めた開幕のマウンドで、ヤクルト打線相手に7回110球6安打3失点と好投。チームはまさかの逆転負けを喫したが、藤浪にとっては順調なスタートを切れたといっていい投球内容だった。
しかし、2度目の先発となった1日の巨人戦では、4回88球を投じ、7安打を浴び6失点。自己ワーストの3被弾するなど、毎回失点でノックアウトされた。まだまだ安定感には不安を残す。
広島戦は昨季リリーフとして2試合に登板、計2イニングで1安打1奪三振、無失点だったが、これはあくまで参考程度。節目の10年目を迎える今季、聖地・甲子園に足を運ぶ大勢のファンの前で、復活を印象付ける投球を披露したい。
広島・大瀬良大地は左打者対策が好投のカギ
一方、広島の先発はエースの大瀬良大地。昨季は4月にケガで一時離脱するも、2年ぶりとなる2ケタ勝利を達成。安定したピッチングで投手陣を支えた。今季も4年連続4度目の開幕投手を務め、先発陣の柱としての活躍が期待される。
今季は2試合に先発してともにQS(6回以上自責点3以下)を記録するも1勝1敗、防御率3.07の成績。前回登板した1日の中日戦では、8回125球を投じ、8安打3失点と試合を作るも、8回に4安打を集中されて逆転を許し、今季初黒星を喫した。今日はその悔しさを晴らすマウンドとなる。
阪神相手には昨季3試合に登板して2勝1敗、防御率2.37と好投していた。ただし、被打率.284と悪く、特に佐藤輝明、中野拓夢のルーキー2人に、糸原健斗ら左バッターに3割以上打たれていた。
今季はここまで対左打者の被打率.222と抑えることができている。阪神打線にもこの投球が通用するのか注目だ。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
【セ・リーグ】
巨人・菅野智之-ヤクルト・原樹理(東京ドーム)
DeNA・坂本裕哉-中日・大野雄大(横浜スタジアム)
【パ・リーグ】
日本ハム・伊藤大海-楽天・早川隆久(札幌ドーム)
西武・髙橋光成-ソフトバンク・千賀滉大(ベルーナドーム)
ロッテ・石川歩-オリックス・山岡泰輔(ZOZOマリン)
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