球団最多の開幕戦通算5勝目を挙げた菅野智之

2022年初の伝統の一戦が今日から始まる。巨人は開幕投手を務めたエース菅野智之が先発。中日との開幕戦は6回7安打2失点で白星スタートを切った。開幕戦通算5勝目は故別所毅彦氏と斎藤雅樹氏の4勝を上回る球団最多記録となった。
昨季は阪神戦3試合に登板して1勝1敗、防御率2.53、与四球率0.84と安定した投球を見せた。佐藤輝明は3打数無安打、大山悠輔は6打数1安打、マルテは9打数1安打と主軸を封じた。要注意は10打数5安打と打ち込まれた近本光司。今日も近本を塁に出さないことがカギとなりそうだ。
阪神先発の藤浪晋太郎はオフの自主トレで一緒に汗を流した間柄。なりふり構わずライバル球団のエースに教えを乞うてきた藤浪を快く受け入れ、復活の足掛かりとなるアドバイスを送った。しかし、公式戦は別。球界を代表する本格派右腕として、手本となるような快投を見せつけたい。
開幕戦で手応えつかんだ藤浪晋太郎
一方の藤浪も開幕投手を務めた25日のヤクルト戦から中6日。前回は7回6安打2四球3失点で勝ち投手の権利を持ったまま降板したが、リリーフ陣がリードを守れず復活勝利はつかなかった。しかし、悩める右腕も一定の手応えはつかんだだろう。
高卒1年目で10勝を挙げるなどスター街道を歩むかと思われた藤浪も4年目以降は下降線。ここ3年で計4勝しか挙げていない。だからこそ菅野に頭を下げて合同自主トレを敢行し、復活への糸口をつかもうと必死だった。
今季は上半身が力んで体が突っ込む悪癖を矯正すべく、右腕を脱力して前で振ることを心がけている。菅野から授かったエッセンスのおかげで、もつれた糸はほどけつつある。
巨人戦は昨季2試合に登板して計4イニングしか投げておらず、データはアテにならない。何より生まれ変わった藤浪なら菅野と互角にわたり合う投手戦も期待できる。前日には母校・大阪桐蔭がセンバツ優勝。「師匠」菅野に勝って復活勝利なら、出だしで躓いたチームを勢い付かせることは間違いない。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
【セ・リーグ】
ヤクルト・小川泰弘-DeNA・上茶谷大河(神宮)
中日・大野雄大-広島・大瀬良大地(バンテリンドーム)
【パ・リーグ】
楽天・則本昂大-ソフトバンク・千賀滉大(楽天生命パーク)
ロッテ・石川歩-西武・髙橋光成(ZOZOマリン)
オリックス・山岡泰輔-日本ハム・根本悠楓(京セラドーム大阪)
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