育成出身3年目の大関友久が開幕ローテ入り

開幕から5連勝と、幸先の良いスタートを切った藤本博史新監督率いるソフトバンク。6連勝がかかるマウンドにはプロ初先発となる24歳左腕、大関友久が上がる。
先発の機会は突然巡ってきた。開幕ローテーション候補だった松本裕樹が22日の鍼治療中に鍼が折れ、その一部が体内に残ってしまうアクシデントに見舞われた。リハビリ組に合流した松本の代役として、オープン戦で好投していた3年目左腕が抜擢されたのだ。
大関は茨城・土浦湖北高から仙台大を経て、2020年育成ドラフト2位でソフトバンクに入団した。キレのある直球が武器で、スライダーやフォーク、ツーシームなどを操るサウスポー。昨季は二軍で結果を残し、5月末に支配下登録された。一軍では中継ぎとして12試合に登板している。
オープン戦では、3試合に登板して2勝0敗、防御率1.50と好投。そして、24日のファーム・広島戦で先発し、5回54球5安打1失点にまとめ、開幕ローテの座を掴み取った。
チームでは千賀滉大と石川柊太が育成からエースにのし上がった。大関も彼らに続くことができるか。
ロッテ先発・美馬学は昨季の雪辱なるか
一方、ロッテの先発は美馬学。昨季は21試合に先発して6勝7敗と負け越し、防御率も自己ワーストの4.92と不振。二軍落ちも経験した。35歳という年齢からも今季は現役生活を続けていくためには、踏ん張りどころのシーズンとなる。
ソフトバンク戦は昨季、6試合に先発して0勝2敗、防御率6.23、被打率.367という数字が示すように、とことん相性が悪かった。今季初戦でこの悪いイメージを払拭しておきたいところだろう。
オープン戦では3試合に登板して計13イニングで7失点、防御率4.15といま一つだった。ただ、最終登板となった21日の中日戦では、5回71球を投じ、被安打3、失点1(自責0)と、上々の内容で開幕にきっちり合わせてきた。
チームは開幕戦で勝利して以降、3連敗と波に乗れていない。12年目のベテラン右腕がこの悪い流れを止め、復活の狼煙を上げることができるか。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
【セ・リーグ】
ヤクルト・原樹理-巨人・堀田賢慎(神宮)
中日・松葉貴大-DeNA・濵口遥大(バンテリンドーム)
広島・玉村昇悟-阪神・秋山拓巳(マツダスタジアム)
【パ・リーグ】
日本ハム・立野和明-西武・與座海人(札幌ドーム)
オリックス・山﨑福也-楽天・瀧中瞭太(京セラドーム大阪)
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