20年ドラフト1位の髙橋宏斗がプロ初先発

中日期待の若手右腕がバンテリンドームのマウンドに上がる。立浪和義新監督は、2020年のドラフト1位・髙橋宏斗を本拠地開幕2戦目の先発に抜擢。球団では近藤真市さん以来、35年ぶりとなる高卒投手のプロ初登板初先発初勝利を目指す。
髙橋は150キロ超の威力あるストレートを中心に、カットボール、フォーク、カーブを投げ分ける。昨年のルーキーイヤーは一軍での登板はなく、二軍で14試合に登板。0勝5敗、防御率7.01と結果こそ残せなかったものの、貴重な実戦経験を積んだ。
オープン戦では2試合に先発、計9.1イニングを投げて3失点と好投。特に開幕前の最終登板となった21日ロッテ戦の投球は圧巻だった。初めてのバンテリンドームのマウンドで、6回途中まで100球を投じ、2安打1失点。主砲マーティンから3打席連続三振を奪うなど、16のアウトのうち三振が11個と、華々しい本拠地デビューとなった。
本番の独特の雰囲気の中でも変わらぬ力強い投球を見せられるか。期待の若竜がいよいよベールを脱ぐ。
DeNA先発は8年目左腕の石田健大
一方のDeNAの先発は石田健大。昨季は開幕からセットアッパーとして期待されるも、32試合に登板して防御率5.61と結果を残せず、後半戦から先発に転向した。一軍での先発は9月23日ヤクルト戦の1試合のみ、4回5安打3失点で黒星を喫している。中日戦には中継ぎとして3試合に登板し、計3イニングで3奪三振1失点だった。
また、昨年は対左打者の被打率が.347(72打数25安打)と、左腕でありながら左打者を不得意としていた。今季の中日打線は、大島洋平と岡林勇希の左打者が主に1、2番を務めているだけに、出鼻をくじかれないよう気を付けたいところだ。
オープン戦では2試合に登板して計8イニングを投げ、5奪三振1失点と上々の仕上がりを見せていた。しかし、開幕へ向け最後の調整登板となった23日のファーム・日本ハム戦で、3.2回で6安打を浴び5失点と、不安の残る内容だった。
チームは昨日今季初勝利を挙げただけに、この勢いに乗って今季は開幕からチームに貢献する投球を見せたい。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
【セ・リーグ】
ヤクルト・石川雅規-巨人・C.C.メルセデス(神宮)
広島・床田寛樹-阪神・伊藤将司(マツダスタジアム)
【パ・リーグ】
日本ハム・加藤貴之-西武・松本航(札幌ドーム)
ロッテ・小島和哉-ソフトバンク・和田毅(ZOZOマリン)
オリックス・C.バルガス-楽天・早川隆久(京セラドーム大阪)
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