1956年の牧野伸以来の新人開幕投手・北山亘基
いよいよ2022年のプロ野球が開幕を迎える。就任当初から球界の話題を独占する日本ハムの新庄剛志監督が開幕投手指名でも話題をさらった。22日に自身のSNSでルーキーの北山亘基に開幕投手を託すことを発表したのだ。
新人の開幕投手は2013年の楽天・則本昂大以来9年ぶりで、球団では1956年の牧野伸(前身の東映に入団)以来66年ぶりとなる。新人ながら守護神候補にも挙がっていた北山を指名する、まさにサプライズ選出となった。
北山はドラフト8位で京都産業大から入団。大学時代は4年の春季リーグで防御率1.21をマークし、最優秀投手賞に輝いている。登板した7試合中5試合で完投するなど、フル回転の活躍でエースとして君臨し、リーグ通算12勝を挙げた。
150キロ超のストレートにキレのあるカットボールとフォークが武器で、オープン戦では救援投手として主に抑えのポジションで起用されていた。初登板となった3日のヤクルト戦で5番手として登板すると、先頭のサンタナから三者連続三振を奪う圧巻デビュー。その後も計5試合に登板して6イニング無失点、13奪三振で、奪三振率は19.50を記録した。
オープン戦では先発のマウンドに上がることはなかったため、成績はあくまで参考程度だが、大学時代は先発として活躍していただけに、そこまで不安はないだろう。また、「オープナー」として短いイニングでの起用も想定される。
開幕から楽しませてくれるBIGBOSS劇場、その幕開けを白星で飾ることができるか。