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巨人・岡本和真、史上3人目の大偉業「3年連続二冠王」の可能性

2022 1/31 06:00SPAIA編集部
巨人の岡本和真,ⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

3年以上連続二冠王は野村克也と王貞治のみ

2022年、巨人・岡本和真が史上3人目の偉業に挑む。3年連続二冠王だ。

昨季は143試合にフル出場して打率.265、39本塁打、113打点の堂々たる成績。ヤクルト・村上宗隆と同数だった本塁打王と、村上を1打点上回った打点王の二冠に輝いた。

岡本は2020年も31本塁打、97打点で二冠王に輝いており、今季は3年連続のタイトルがかかっている。

これまで3年以上連続で本塁打と打点の二冠王に輝いたのは以下の2人だけだ。

1962~67 6年連続 野村克也(65年は三冠王)
1964~67 4年連続 王貞治
1971~74 4年連続 王貞治(73、74年は三冠王)

歴代2位の657本塁打をマークした野村克也と歴代1位の868本塁打をマークした王貞治。日本プロ野球史に残る両巨頭しか達成していないとなると、いかにその価値が高いか分かるだろう。

3年連続本塁打王でも過去5人だけ

本塁打王だけに絞っても3年連続は以下の5人しか達成していない。

【セ・リーグ】
1962~74 13年連続 王貞治
2011~13 3年連続 バレンティン

【パ・リーグ】
1952~56 5年連続 中西太
1961~68 8年連続 野村克也
1990~92 3年連続 デストラーデ

三冠王に3度輝いた落合博満も、日米通算507発の松井秀喜も、本塁打王6度を誇る中村剛也も、3年連続本塁打王には届かなかった。

ちなみに3年連続打点王は以下の通りとなっている。

【セ・リーグ】
1964~67 4年連続 王貞治
1968~70 3年連続 長嶋茂雄
1971~78 8年連続 王貞治
1979~81 3年連続 山本浩二

【パ・リーグ】
1962~67 6年連続 野村克也
2003~05 3年連続 松中信彦

上記のほか、1リーグ時代の1947年から49年に藤村富美男が3年連続打点王に輝いている。いずれにせよ、球史に残るスラッガーばかりだ。

5年連続30本塁打なら球団史上3人目

岡本の最低ノルマは4年連続でクリアしている30本塁打だろう。2018年から33本、31本、31本、39本と量産を続けており、5年連続なら19年連続の王貞治(1962~80年)、7年連続の松井秀喜(1996~2002年)に次いで、巨人では史上3人目となる。

飄々としたキャラクターで事もなげに達成しているかのように見えるが、実は偉大な記録なのだ。4年連続でさえ、現監督の原辰徳(1985~88年)と小笠原道大(2007~10年)しかいない。岡本はすでに球団史に残る成績を残していることになる。

智弁学園高からドラフト1位で入団して今年で8年目。まだ24歳の若さから考えても、今後どこまで数字を伸ばしていくのか底知れない。若き主砲が「大偉業」を達成するか注目だ。

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