打率、得点、本塁打、三振、失策…軒並みリーグワースト
就任以来、完全にオフの主役となった日本ハムの新庄剛志監督。ド派手なファッションや言動でメディアに引っ張りだことなり、ニュースを見ない日はないほどだ。
これからキャンプが始まり、オープン戦へと進むにつれ、チームとしての全容が明らかになっていくが、昨季リーグ5位からの巻き返しは簡単ではない。
まず昨季のチーム野手成績が下の表だ。
チーム打率.231、454得点、78本塁打、1207三振、76失策はいずれもリーグワースト。得点はリーグで唯一の400点台、本塁打数もリーグ唯一の2桁で5位・楽天に30本差をつけられている。盗塁数は77個でリーグ4位だが、いずれにしても上位との差は小さくない。
主砲・中田翔をシーズン中に放出し、オフには西川遥輝と大田泰示を自由契約。西川は楽天に、大田はDeNAに移籍が決定した。
中学時代にサニブラウンに勝った逸話を持つ俊足の五十幡亮汰、2017年ドラフト1位の清宮幸太郎ら若手の成長が期待されるが、いきなりの大ブレイクを計算に入れることはできない。
オフにメジャー通算56本塁打ののレナート・ヌニエス、昨季3Aで17本塁打のスイッチヒッター、アリスメンディ・アルカンタラを獲得しているとはいえ、外国人助っ人は未知数の部分も多い。
ドラフトでは1位で天理高の長身右腕・達孝太、2位で千葉学芸高の内野手・有薗直輝と上位では高校生を指名しており、即戦力ではない。
監督は与えられた戦力をやり繰りして戦うしかないだけに、新庄ビッグボスの采配や成長を促すような起用法、大抜擢があるのかも注目されるが、打線に過度の期待は禁物だろう。