中日ひと筋20年
山井大介はルーキーイヤーの2002年に先発、救援で計31試合に登板し6勝をマーク。07年の日本シリーズ第5戦では8回まで1人の走者も許さない快投を見せ、史上初の継投による完全試合でチームに53年ぶりの日本一をもたらした。
13年には、6月28日のDeNA戦でノーヒットノーランを達成。記憶に残る投球で多くのファンを魅了した。しかし、近年は若手の台頭もあって登板機会が減少し、21年限りでの現役引退を決断。10月13日の引退試合では先発として打者1人を空振り三振に抑え、中日ひと筋20年の現役生活を締めくくった。
先発と救援の両方で30試合以上に登板した投手は、球団では2004年以降6人しかいない。2012年には抑えを務めるなど指揮官のあらゆる起用に応え、投手陣を支え続けた。来季からは中日の二軍投手コーチとして、豊富な経験を若手に伝えていく。