高卒5年目の山﨑颯が大舞台のマウンドへ
昨夜のパ・リーグCSファイナルステージ第2戦を2-0で制したオリックスは、25年ぶりの日本シリーズ進出にあと1勝と迫った。今日の先発は山﨑颯一郎。トミー・ジョン手術を乗り越え、今季一軍デビューを飾った高卒5年目右腕がこの大一番のマウンドに上がる。
公式戦での登板は約1か月ぶりとなるが、6日に行われた紅白戦で先発し、2回を完全投球。直球は最速153キロをマークするなど、CS初登板へ向け順調に調整を進めてきた。
本拠地・京セラドーム大阪では4試合(先発は3試合)に登板して、防御率1.84とマウンドとの相性は抜群だ。また、ロッテ戦には今季2試合に先発して1勝0敗、防御率2.31の好成績。9月29日の対戦では、5.2回103球4安打2失点に抑えてプロ初勝利も挙げており、相性の良い相手と言っていいだろう。
10日の第1戦では、同期入団の山本由伸がCS初登板で完封勝利を挙げた。これを刺激に大舞台でもいつも通りの全力投球でチームを日本シリーズへ導きたい。
オリックスと好相性の岩下で反攻開始なるか
連敗で後がなくなったロッテの先発は岩下大輝。今季は23試合(先発は21試合)に登板して自身最多となる8勝(8敗)を挙げるも、防御率4.43といま一つの成績。特に、後半戦は9試合に登板して未勝利に終わるなど、不調のままシーズンを終えた。
ただ、オリックス相手には3試合に先発して2勝0敗、防御率2.45、3試合全てでQS(6回以上自責点3以下)を記録するなど、相性は良い。9月30日の試合でも、勝ちには結び付かなかったが、6回90球2安打無失点に抑え、先発としての役割は十分に果たしていた。
打者別では吉田正尚とT-岡田を計15打数無安打に抑えている一方で、杉本裕太郎に.400(5打数2安打1本塁打)、伏見寅威には.500(4打数2安打)と分が悪い。特に、杉本は昨夜の試合で決勝2ランを放っているだけに要注意だろう。
日本シリーズへ進出するためには、残り4戦を4連勝するしかない。後半戦の不調を払拭するような好投を披露し、次戦に望みをつなげたいところだ。
セ・リーグの先発は以下の通り。
ヤクルト・原樹理-巨人・C.C.メルセデス(神宮)
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