巨人戦2戦2勝、防御率2.77の奥川
クライマックスシリーズのファイナルステージが今日10日から始まる。セ・リーグを制したヤクルトは奥川恭伸が先発。巨人戦2戦2勝の20歳右腕に初戦を託す。
2年目の今季は18試合に登板して9勝4敗、防御率3.26。54.1回連続無四球、9試合連続QS(6回以上自責点3以下)をマークするなど安定感抜群の投球で優勝に貢献した。
規定投球回には達しなかったものの、BB/9(与四球率)0.86は100イニング以上の投手21人でリーグトップ。2位の福谷浩司(中日)が1.48だから、いかに奥川がずば抜けた制球力を持っているかが分かる。
巨人戦の防御率は2.77。13回で12奪三振、無四球と相性は良い。9月17日の18回戦(東京ドーム)では7回1失点で勝利投手になっている。
チームとして今季の巨人戦は11勝11敗3分けの五分。日本シリーズに向け、ホーム神宮で、まずは初戦必勝だ。
巨人・山口俊はヤクルト戦防御率3.12
一方、巨人の先発は山口俊。CSファーストステージで第3戦にもつれ込んだ場合に先発予定だったが、2戦で突破したため、大事なファイナルステージ初戦に「スライド先発」することになった。
今季はMLBジャイアンツ傘下3Aで開幕を迎えたが、6月に帰国して巨人復帰。6月23日の復帰初戦でいきなり勝利を挙げたが、その後は勝ち星が増えず、15試合に登板して2勝8敗、防御率3.56に終わった。
ヤクルト戦は2試合登板(勝ち負けつかず)で防御率3.12。7月14日の12回戦(東京ドーム)は1.2回4失点で降板したが、9月2日の17回戦(京セラドーム大阪)では7回1失点(自責点0)と好投している。ただ、いずれの試合も3四球を与えており、無駄な走者を出さないことが重要だ。
ファイナルステージは優勝チームに1勝のアドバンテージがあるだけに、初戦に敗れると極めて苦しくなる。ヤクルトの強力打線を得意のフォークで空転させられるか、山口の使命は重い。
パ・リーグの先発は以下の通り。
オリックス・山本由伸-ロッテ・石川歩(京セラドーム大阪)
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