短期決戦でも巨人キラーの本領発揮なるか
本日から始まるクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ。セ・リーグでは阪神と巨人が2010年以来11年ぶりに甲子園で激突する。その時は、巨人が2連勝でファイナル進出となったが今年はどちらが制するのか。
第1戦は阪神・髙橋遥人、巨人・菅野智之の両先発が発表された。
初戦の先発を任された阪神・髙橋は今季、故障の影響もありわずか7試合の登板にとどまったが、2完封を含む4勝(2敗)を挙げ、防御率1.65の好成績。特に、巨人相手には2試合に登板して16イニング無失点に抑えている。
打者別では坂本勇人に.333(6打数2安打)と打たれている以外は、軒並み抑えている。ただ、注意したいのが丸佳浩。今季は6月に巨人移籍後初となる不振での2軍降格を経験したが、10月は18試合で打率.361、6本塁打と打棒が爆発した。対戦成績では7打数1安打5三振と完璧に抑えているが、必ずしも相性通りにいかないのが短期決戦。勢いに乗らせないためにも、きっちり抑えておきたい。
このCSでも巨人キラーぶりを発揮することができるか、その投球に注目だ。
エース菅野智之で必勝態勢
一方、巨人の先発は菅野智之。今季は19試合に登板し6勝7敗、防御率3.19。前半戦はコンディション不良に悩まされたが、後半戦は10試合中7試合でQS(6回以上自責点3以下)を記録するなど、本来の調子を取り戻しつつあった。
阪神戦には3試合に先発して1勝1敗ながら、防御率は2.53、全ての試合でQSを記録するなど好相性だ。ただ、近本光司の.500(10打数5安打)を筆頭に、糸原健斗に.333(9打数3安打1本塁打)、中野拓夢に.300(10打数3安打)と、左の巧打者たちには比較的打たれていた。彼らをいかに抑え、ランナーをためないかが好投へのカギを握りそうだ。
今年のCSはレギュラーシーズン同様、「延長なし9回引き分け打ち切り」となったため、下位チームは例年以上に勝ち上がりが難しくなる。3位からの下剋上、日本一を成し遂げるためにも、初戦をエースで取ることは必須条件だ。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
【パ・リーグ】
ロッテ・佐々木朗希-楽天・則本昂大(ZOZOマリン)
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