首位攻防戦で高卒2年目対決
首位オリックスと2位ロッテ、レギュラーシーズン最後の直接対決はどちらもマジック点灯がかかる、正に雌雄を決する一戦となる。先発はともに高卒2年目の宮城大弥と佐々木朗希。世代を引っ張る左右の怪腕がこの大舞台で初対決する。
宮城はここまで21試合に先発して12勝3敗、防御率2.31と大ブレイク。今季のオリックスの躍進を支えてきた。前回登板した1日のソフトバンク戦では7回112球7安打1失点(自責点0)の好投で、リーグ2位の12勝目をマークした。そこから中12日空けてのマウンドとなる。
ロッテ戦には4試合に登板して防御率は3.97ながら、1勝0敗、2QS(6回以上自責点3以下)を記録している。前回9月7日の対戦時は2回までに3点を失う苦しい立ち上がりも、そこから粘り113球8安打3失点で5回を投げ切った。この宮城の踏ん張りに打線も奮起し、9回サヨナラ勝ちを収めている。
打者別では、荻野貴司に.417(12打数5安打)、レアードに.455(11打数5安打)、マーティンに.375(8打数3安打1本塁打)と相性が悪い。1、3、4番を務めるロッテ打線の要の3人をいかに封じるかが勝利へのカギとなる。
9月は3戦0勝2敗、防御率5.63とさすがに疲れが見えてきているが、最後のひと踏ん張りを見せたい。7年ぶりの優勝マジック点灯へ20歳左腕が全力で腕を振る。
自身初中6日登板となる佐々木朗希
一方、ロッテ先発の佐々木朗希はここまで9試合に先発して2勝2敗、防御率2.81と早くも大気の片鱗を見せ始めている。特に後半戦は4試合に登板して1勝0敗、防御率1.80と好調だ。
前回登板した7日の楽天戦では、7回88球4安打8奪三振2失点(自責点1)。これで2試合連続HQS(7回以上自責点2以下)と、ここにきてさらに調子を上げている。勢いそのままに自身初の中6日登板で首位オリックスに挑む。
オリックスとは8月15日に一度対戦して、5回66球2失点。2回、5番ジョーンズに2点本塁打を浴びたが、その後は危なげない投球でオリックス打線を封じ、リードしたまま降板した。チームは逆転負けを喫したものの、相手打線に嫌な印象を植え付けたことは間違いない。
「令和の怪物」がこの大一番でさらなる真価を発揮するのか、その投球に注目だ。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
【セ・リーグ】
巨人・山口俊-阪神・髙橋遥人(東京ドーム)
中日・勝野昌慶-ヤクルト・原樹理(バンテリンドーム)
広島・大瀬良大地-DeNA・ロメロ(マツダスタジアム)
【パ・リーグ】
日本ハム・伊藤大海-西武・松本航(札幌ドーム)
楽天・則本昂大-ソフトバンク・松本裕樹(楽天生命パーク)
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