ロッテ戦防御率2.40の田嶋
パ・リーグ首位のオリックスは今日12日から京セラドーム大阪にロッテを迎えて3連戦。両チームともに3連戦中に優勝マジック点灯の可能性がある天下分け目の戦いだ。
オリックスは中11日で田嶋大樹が先発。JR東日本からドラフト1位で入団して4年目の今季は、22試合に登板して自己最多の7勝(8敗)を挙げており、防御率も3.66とまずまずの安定感を見せている。
特にロッテ戦は6試合に登板して3勝1敗、防御率2.40と好相性。前回9月30日は8回4安打3失点(自責点2)、9月9日も8回3安打1失点と好投している。前回登板後に登録抹消して今日にぶつけてきたのも相性が良いからに他ならない。
左腕から繰り出すキレのいいストレートは平均142.9キロ。スライダー、カットボール、フォーク、シュート、カーブ、チェンジアップと変化球も多彩だ。ロッテは3連敗中で打線も調子を落としているだけに、QS(6回以上自責点3以内)は最低条件だろう。
勝てば2位ロッテと3.5差に開く。25年ぶりの優勝へ、天王山初戦は必勝態勢で臨みたい。
自身初の2桁勝利マークした小島
一方、ロッテの先発は小島和哉。早稲田大からドラフト3位で入団して3年目の今季は、21試合に登板して10勝3敗、防御率3.85と自身初の2桁勝利を挙げている。前回10月3日の楽天戦は3安打完封しており、今のロッテで最も信頼の置ける投手だろう。
オリックス戦は2試合に登板して1勝0敗、防御率4.09。意外に対戦が少なく、5回3失点だった5月9日以来の登板となる。中8日空けて調整は万全だ。
帽子のつばの裏には「強気に攻めろ」と書き込んでおり、試合中も何度も見て自らに言い聞かせている。左腕から右打者の膝元に投げ込むストレートは威力抜群で、被打率は左打者の.231に対して右打者が.227、奪三振も左打者の39個に対して右打者は50個と、右打者に対する数字の方が優秀だ。リーグトップの30本塁打を放っている4番・杉本裕太郎は徹底的に封じ込みたい。
ロッテは先週6試合の1試合平均得点が2.3と打線が低調だけに、ロースコアの展開に持ち込まないと苦しい。逆転優勝に向け、小島の左腕に期待がかかる。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
【セ・リーグ】
巨人・C.C.メルセデス-阪神・青柳晃洋(東京ドーム)
中日・柳裕也-ヤクルト・小川泰弘(バンテリンドーム)
広島・九里亜蓮-DeNA・東克樹(マツダスタジアム)
【パ・リーグ】
日本ハム・河野竜生-ソフトバンク・東浜巨(札幌ドーム)
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