マジック点灯へ奥川が先陣切る
昨日、劇的なサヨナラ勝ちで3位巨人に3連勝したヤクルト。2位・阪神が敗れたため、ゲーム差は2に広がった。今日からその阪神を本拠地・神宮に迎えての首位攻防戦を戦う。勝てば優勝へのマジックナンバー“11”、引き分けでも“12”が点灯する。
先発は奥川恭伸。高卒2年目の今季は15試合に先発して8勝3敗、防御率3.14の好成績。91.2イニングを投げ、与四球はわずか8個、与四球率0.79と抜群の制球力を誇る。
前回登板した9月28日のDeNA戦でも、6回84球を投げ、強打のDeNA打線を散発3安打に抑え無四球無失点。これで、8試合連続QS(6回以上自責点3以下)、7試合連続与四球なしとなった。そこから中9日空けての登板となる。
阪神戦には4試合登板して1勝1敗ながら、防御率2.16、QSも3度記録するなど好相性。阪神打線の中では、糸原健斗に.400、梅野隆太郎に.375と打たれている一方、他の主力打者は軒並み抑えている。
直近の対戦となった9月7日の登板では、7回83球を投げ2安打無失点に封じた。この投球の再現なるか注目だ。
2試合連続完封中の髙橋遥人が先発
一方、阪神の先発は髙橋遥人。今季はケガで出遅れた影響で、ここまで4試合の先発にとどまるが、3勝1敗、防御率1.55とその内容は圧巻。9月18日の中日戦、7回無失点の好投で復帰後初勝利を挙げると、9月25日の巨人戦、10月2日の中日戦で2試合連続完封勝利と圧倒的なパフォーマンスを見せている。
特に、前回2日の中日戦はわずか97球でシャットアウトし、マダックス(100球未満での完封)を達成。この省エネピッチを見て首脳陣は疲労が軽微と考え、中5日で天王山初戦を絶好調サウスポーに託した。
ただ、相手のヤクルトは今季唯一打ち込まれた相手でもある。復帰戦となった9月9日の登板で、初回に6本の長短打を浴び5失点、続く2回にもオスナの犠牲フライで1点を追加された。その後は何とか持ち直したものの、4回85球6失点で無念の降板となった。
今回はその雪辱を果たせるか、逆転優勝への道を切り拓く快投でチームを鼓舞したい。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
【セ・リーグ】
DeNA・上茶谷大河-中日・笠原祥太郎(横浜)
広島・大瀬良大地-巨人・山口俊(マツダスタジアム)
【パ・リーグ】
日本ハム・立野和明-ロッテ・岩下大輝(札幌ドーム)
西武・今井達也-ソフトバンク・石川柊太(メットライフドーム)
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