天王山ウィークを連勝スタート
セ・リーグ首位のヤクルトは昨日の巨人戦に3-0で勝利し、5連勝を飾るとともに、3年ぶり6度目のクライマックスシリーズ進出を決めた。これで、3位・巨人とのゲーム差は7.5となり、1ゲーム差につける2位・阪神との一騎打ちの様相となってきた。
今日の先発は原樹理。前半戦は不調に苦しんだが、7月10日の広島戦で今季初先発を果たした6年目右腕は、ここまで6試合に登板(先発は5試合)して2勝1敗、防御率2.83。QS(6回以上自責点3以下)も3度記録するなど、まずまずの投球を見せている。
前回登板した1日の広島戦では、7回途中まで104球を投げ、6安打4失点(自責は3)の粘投。7回に集中打を浴び3失点したが、チームは逆転勝ちを収めたため、原には勝ち負けがつかなかった。そこから今季初の中5日での登板となる。
巨人戦には今季初先発。前回登板の反省を踏まえ、最後まで粘り切る投球を本拠地のファンに披露できるか注目だ。
3連覇へ一縷の望みつなぐエースの好投に期待
一方、巨人の先発は菅野智之。今季はコンディションが中々整わず、16試合に先発して5勝7敗、防御率3.50と菅野らしからぬ数字が並ぶ。ただ、ここ4試合連続でQSを記録するなど、調子は取り戻しつつある。
前回登板した1日のDeNA戦では、6回107球4安打2失点。1点ビハインドで迎えた6回、先頭の佐野恵太にソロ本塁打を浴び失点。さらに、2本のヒットと四球で二死満塁のピンチを招いたが、山本祐大を空振り三振に切って取る粘りを見せ、味方の逆転劇を呼び込んだ。
ヤクルト戦には今季2試合に先発して1勝0敗、防御率0.00と1点も許していない。奪三振率8.25、与四球率0.75とツバメ打線に付け入るスキを与えない完璧な投球を見せている。
チームは首位ヤクルトに連敗し、リーグ3連覇へあとがない状況に追い込まれた。チームの窮地を救う投球を見せることができるか、エースとしての真価が問われる登板となる。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
【セ・リーグ】
DeNA・ロメロ-阪神・伊藤将司(横浜)
中日・大野雄大-広島・玉村昇悟(バンテリンドーム)
【パ・リーグ】
ロッテ・佐々木朗希-楽天・則本昂大(ZOZOマリン)
西武・松本航-ソフトバンク・杉山一樹(メットライフドーム)
オリックス・増井浩俊-日本ハム・伊藤大海(京セラドーム大阪)
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