相性の悪さ払拭する好投を期待
パ・リーグの首位を走るロッテは、今日から本拠地ZOZOマリンスタジアムで4位ソフトバンクとの2連戦を戦う。ロッテは今日の試合に勝利し、2位・オリックスが日本ハムに敗れると「M22」が点灯する。
この大一番に先発するのは美馬学。移籍2年目のベテラン右腕は今季、16試合に先発して5勝4敗、防御率5.52と不本意な成績。ただ、後半戦は5戦2勝0敗とベテランらしく勝負どころではチームの勝利に結びつく投球を見せている。
ソフトバンク相手にはここまで4試合に先発。勝ち負けはついていないが、防御率7.45と相性はよくない。被打率で見ても、柳田悠岐に.600、デスパイネに.429打たれており、対ソフトバンク戦の被打率.338はリーグ内で最も悪い数字となっている。
また、後半戦に2度対戦したが、6回途中5失点(8月21日)、4回途中4失点(9月15日)と、いずれもKOされている。先週の対戦ではリリーフ陣の踏ん張りで逆転勝利を呼び込み、美馬に負けはつかなかった。今回は相性の悪さを払拭する投球を見せ、先発としての役割を果たしたいところだ。
逆転優勝へ一縷の望みをエースに託す
一方、ソフトバンクの先発は千賀滉大。ここまで7試合に先発して5勝2敗、防御率3.12。後半戦は登板した全5試合でQS(6回以上自責点3以下)を達成、うち3試合で無失点投球と、いよいよエースの本領を発揮している。
ただ、今季負けが付いた2試合はいずれもロッテ戦。左足首の靱帯損傷から復帰した7月6日の試合では、3回途中までに自己ワーストの10失点を喫してKOされた。それでも前回対戦した9月14日には、8回134球6安打3失点。黒星を喫するも自己最多タイの14三振を奪う力投を見せた。
チームは20日の楽天戦で、引き分けを挟んだ連敗を5でストップ。首位・ロッテとは9ゲーム差と厳しい状況だが、逆転優勝へ一縷の望みをつなぐためにもこの2連戦は連勝が必須だろう。まずはエースの好投でその足がかりを作りたい。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
【セ・リーグ】
DeNA・大貫晋一-ヤクルト・小川泰弘(横浜)
中日・松葉貴大-阪神・青柳晃洋(バンテリンドーム)
広島・九里亜蓮-巨人・戸郷翔征(マツダスタジアム)
【パ・リーグ】
西武・浜屋将太-楽天・早川隆久(メットライフ)
オリックス・山﨑颯一郎-日本ハム・伊藤大海(京セラドーム大阪)
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