4勝どまりも防御率はリーグ3位の田中
開幕前の予想では優勝を争うと見られていた楽天(3位)とソフトバンク(4位)の対決が、パ・リーグのクライマックスシリーズ進出をかけたサバイバルゲームの様相を呈してきた。今日20日(楽天生命パーク)は田中将大と和田毅の実力者2人が先発する。
今季から楽天に復帰した田中は17試合に登板して4勝5敗。勝ち星には恵まれていないが、防御率はリーグ3位の2.82、QS(6回以上自責点3以内)13回と安定感は十分だ。
ストライクゾーンを9分割したSPAIAのデータでは、右打者の40.1%が外角低め。左打者も49.1%が低めに集まっている。パ・リーグ2位の与四球率1.64をマークしている制球力で大崩れはない。多彩な球種の中で最も多投しているスライダーは、被打率.158と優秀な数字を残している。
ソフトバンク戦の登板は7月13日の1試合だけだが、7回1失点で勝ち投手となった。ベテラン和田を向こうに回す老獪な投球で、眼下の敵を蹴落としたい。