後半戦初勝利目指す戸郷
首位・阪神を追いかける巨人は9月に入って2勝7敗3分けと、ここにきて足踏みが続いている。昨日のDeNA戦にも2-3で惜敗し、3位に転落した。虎の背中が遠のく中、今日は必勝を期して中5日で戸郷翔征が先発する。
今季は19試合に先発して8勝6敗、防御率3.96、11QS(6回以上自責点3以下)をマーク。だが、後半戦に5試合登板するも未だ勝ち星がなく、6月26日以来、2か月以上も勝利から見放されている。
DeNA相手にはここまで5試合に登板して2勝1敗、4QS、防御率2.97をマーク。与四球率3.26、被本塁打6本とやや多めだが、先発としての役割は果たしている。前回登板した9日のDeNA戦では、5回77球6安打3失点。初回こそオースティンと宮﨑敏郎に連続被弾し3点を献上したが、その後は尻上がりに調子を上げ、無失点に抑えた。
中5日での登板は3戦連続、後半戦だけで早くも4回目と優勝へ向けてフル回転しているだけに、白星で首脳陣の期待に応えたいところ。後半戦初勝利を挙げ、波に乗れないチームを上昇気流に乗せたい。
巨人と好相性の大貫
一方、DeNAの先発は大貫晋一。ここまで16試合に登板して6勝5敗、8QS、防御率4.46と、昨年の成績と比べると物足りない数字が並ぶ。ただ、6月27日の阪神戦で今季2勝目を挙げてからは、自身5連勝中。その間、7試合に登板して防御率1.52と好調だ。
前回登板した8日の巨人戦でも6回98球を投げ、7安打を浴びるも1失点に抑える粘りの投球で、勝利投手となった。
今季の巨人戦は前回の登板も含め3試合に先発して2勝0敗、防御率2.04と好投している。奪三振率9.68、与四球率1.53と投球内容もよく、好相性といっていいだろう。ただし、被打率は.304と高く、完ぺきに巨人打線を封じているわけではないだけに、油断は禁物だ。
今宵も要所を締めるピッチングで巨人打線を封じ、自身の連勝を伸ばすことができるか注目だ。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
【セ・リーグ】
ヤクルト・小川泰弘-阪神・伊藤将司(神宮)
中日・笠原祥太郎-広島・玉村昇悟(バンテリンドーム)
【パ・リーグ】
楽天・瀧中瞭太-オリックス・山﨑颯一郎(楽天生命パーク)
西武・本田圭佑-日本ハム・伊藤大海(メットライフドーム)
ソフトバンク・スチュワート・ジュニア-ロッテ・美馬学(PayPayドーム)
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