本拠地初勝利へ憧れの投手と初対決
プロ野球もシーズンの終盤を迎え、セパともに優勝争いが白熱している。パ・リーグで首位につけるロッテは今日から3位楽天との3連戦。その初戦はロッテ・佐々木朗希と楽天・田中将大が初めて対決する注目の一戦となった。
佐々木朗希は2年目の今季、5月16日の西武戦でプロ初先発して以降、間隔を空けながらこれまで7試合に登板と、順調に実戦経験を積み重ねている。成績も2勝2敗、防御率3.22と高卒2年目としては及第点の数字が並ぶ。
一方、奪三振率は7.93と非凡な奪三振能力も垣間見せている。ここまでプロ相手にストレート、スライダー、フォークの3球種のみで挑み、これだけの成績を残しているのは、末恐ろしいと言える。
前回登板した8月28日の楽天戦では、5回83球3安打無失点の好投で、2勝目を手にした。そこから中12日空けて、本拠地初勝利を目指す。
少年時代から田中将大の活躍を見ていて、入団会見では目標とする選手として名前を挙げた。その憧れの投手との投げ合いで、どのようなピッチングを見せるのか注目だ。
ロッテ戦防御率0.90と好相性
楽天先発の田中将大は、ここまで16試合に先発して4勝5敗と黒星先行ながら、12QS(6回以上自責点3以下)を記録。リーグ4位の防御率2.86をマークするなど安定感は抜群だ。何よりイニング途中での降板がここまで1度もなく、イニング終了まで投げ切る姿はまさにエースを体現している。
前回登板した3日の西武戦では、8回7安打4失点。2点ビハインドのままマウンドを降りたが、今季自己最多125球の熱投に打線が応え同点に追いついたため、田中に勝敗はつかなかった。
ロッテ戦には今季3試合登板して1勝0敗、3QS、防御率0.90と好相性。ただ意外にも、被安打は20イニングで16と比較的多い。各打者の被打率も荻野貴司に.333、中村奨吾に.429、安田尚憲に.444となっており、ヒットを打たれながらも要所を締める投球で最少失点に抑えているようだ。
今回もその粘り強い投球で、ロッテ打線を封じることができるか。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
【セ・リーグ】
巨人・髙橋優貴-中日・大野雄大(東京ドーム)
広島・大瀬良大地-阪神・西勇輝(マツダスタジアム)
【パ・リーグ】
日本ハム・河野竜生-ソフトバンク・マルティネス(札幌ドーム)
西武・松本航-オリックス・山本由伸(メットライフドーム)
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