ドラ1ルーキー対決が遂に実現
今日7日、札幌ドームで行われる日本ハム-楽天戦で、ともにドラフト1位で入団した伊藤大海と早川隆久が先発。入団前から注目されていた2人の対決が遂に実現する。
伊藤はここまで15試合に先発して、新人トップの8勝(5敗)を挙げている。規定投球回にはわずかに足りないが、リーグ3位相当の防御率2.54、奪三振率はリーグ1位の山本由伸(9.34)に匹敵する9.31をマークするなど、堂々たる成績を残している。
楽天戦には2試合先発して1勝1敗、防御率4.50。後半戦最初の登板となった8月21日の対戦時は、5回6失点(自責5)でKOされた。今回はその雪辱を果たしたい。
左右打者別の成績を見ると、被打率は対右が.171、対左が.241と、伊藤は左打者を比較的苦手としている傾向にある。楽天は島内宏明、鈴木大地ら左の巧打者がずらりと並ぶ打線だけに、彼らをどう抑えるかがポイントとなりそうだ。
前回登板した29日の西武戦では9回4安打無失点に抑え、プロ初完投を完封勝利で飾った。134球の熱投の勢いそのままに、今日も相手打線を封じることができるか注目だ。
日本ハム相手に3戦3勝と好相性の早川
一方、楽天先発の早川はここまで16試合に登板して7勝4敗、防御率3.64とまずまずの成績。前回先発した8月31日のソフトバンク戦では、3回48球5安打3失点。初回に栗原陵矢の打球が左足首付近に直撃した影響もあったのか、プロ最短イニングで降板した。そこから中6日で今日のマウンドに上がる。
日本ハム戦には3試合に先発して3勝負けなし2QS(6回以上自責点3以下)、防御率1.42と好相性。奪三振率9.47、与四球率0.95と付け入る隙を与えない投球を見せている。
不安要素を挙げるとすれば、対左成績が極端に悪いこと。今季通算被打率が.331、被本塁打4本と打ち込まれている。日本ハム打線では近藤健介(.375、1本塁打)以外は抑えているが、浅間大基、西川遥輝らが並ぶ上位打線を今回も抑えることができるか注目だ。
新人王を争う伊藤とは初の投げ合いとなる。勝ち星では1勝分おくれを取っているだけに、直接対決を制して優位に立ちたいところだ。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
【セ・リーグ】
DeNA・宮國椋丞-巨人・菅野智之(横浜スタジアム)
阪神・青柳晃洋-ヤクルト・奥川恭伸(甲子園)
広島・森下暢仁-中日・小笠原慎之介(マツダスタジアム)
【パ・リーグ】
西武・髙橋光成-ソフトバンク・東浜巨(メットライフドーム)
オリックス・宮城大弥-ロッテ・美馬学(ほっともっと神戸)
【関連記事】
・プロ野球AI勝敗予想
・主砲・中田翔移籍も日本ハムの将来は明るい? 野村、高濱、万波ら次世代の4番候補たち
・セに多い右打ちの首位打者、パは9年連続左打者も左投左打は希少価値