抜群のコントロールで9勝の秋山
今日5日のセ・リーグ首位攻防第3戦、前夜のサヨナラ勝ちで勢いに乗る阪神は秋山拓巳が先発する。今季は17試合に登板して9勝5敗、防御率2.70と安定感抜群。2年連続の2桁勝利に早くも王手をかけている。
ストレートは平均140キロに届かないが、それでも好成績を収めている最大の要因は絶妙のコントロールだ。ストライクゾーンを9分割したSPAIAのデータでは、右打者の外角低めに30.5%を集めており、被打率.250。左打者には外角低めに19.6%、真ん中低めに15.4%、内角低めに12%を集め、被打率はいずれも1割台に抑え込んでいる。
五輪中断明けも3試合に登板して2勝1敗。前回8月29日の広島戦は6回3失点で敗戦投手になったものの、エラーが絡んだため自責点は0で好調キープと見ていい。
ただ、巨人戦は今季4試合に登板して1勝3敗、防御率4.71と相性は良くない。特に被本塁打5本のうち2発を浴びている坂本勇人には気を付けたい。
ドミニカの銅メダル獲得に貢献したメルセデス
一方、3連敗だけは避けたい巨人の先発は7勝を挙げているメルセデス。5回途中4失点で降板した前回8月31日のヤクルト戦から中4日のマウンドだ。
ドミニカ共和国代表として東京五輪の銅メダル獲得に貢献し、リーグ再開後も2連勝と好調を維持してきたが、3試合連続100球以上を投げての中4日だけに疲れが心配だ。
阪神戦は今季2試合登板で1勝1敗だが、防御率は6.52。6月18日の一戦ではサンズや梅野隆太郎らに二塁打計4本を打たれて2.0回6失点でノックアウトされた。7.2回1失点で勝ち投手となった7月10日の対戦でもサンズにソロ本塁打を喫しており、今日も十分な警戒が必要だろう。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
【セ・リーグ】
ヤクルト・田口麗斗-広島・床田寛樹(東京ドーム)
中日・Y.ロドリゲス-DeNA・今永昇太(バンテリンドーム)
【パ・リーグ】
楽天・石橋良太-西武・渡邉勇太朗(楽天生命パーク)
ロッテ・E.ロメロ-日本ハム・立野和明(ZOZOマリン)
ソフトバンク・和田毅-オリックス・増井浩俊(PayPayドーム)
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