今季巨人戦初先発のガンケルで奪首へ
昨日の首位攻防第1ラウンドは、阪神が7回に一挙5得点を挙げ、劇的な逆転勝利を収めた。これで、首位巨人とわずか2厘差に迫り、今日勝てば、首位再浮上となる。
その阪神の先発はガンケル。今季は13試合に先発して7勝1敗、防御率2.38と青柳晃洋とともに、先発陣の柱としてここまでチームを引っ張ってきた。東京五輪の中断期間中に一時帰国していたため、8月26日のDeNA戦で後半戦初先発。6.1回93球を投げ、6安打2失点でチームの勝利に貢献した。そこから中8日での登板となる。
巨人とは今季初対戦。来日1年目の昨季は、救援含め4試合に登板して防御率5.00だった。唯一先発した10月3日の試合では、6回105球6安打5失点。吉川尚輝と大城卓三の伏兵に一発を浴び、負け投手となった。
今回もその時と同様に聖地・甲子園での登板となる。前回の雪辱を果たすとともに、チームの首位浮上に貢献する投球が期待される。
阪神戦4勝負けなしの髙橋優貴
一方、巨人の先発は髙橋優貴。ここまで18試合に先発して10勝3敗、防御率2.71と、プロ入り3年目にして大ブレイク。前回登板した8月29日の中日戦では、5回100球2安打無失点で自身初の2ケタ勝利を挙げた。
ただ、後半戦は今一つの投球が続いている。最長イニングが5.0回、3試合中2試合イニング途中での交代と、前半戦のような安定感は感じられない。この大事な一戦に中5日での登板となるが、どこまで本来の状態を取り戻せているか気がかりだ。
それでも阪神戦は今季4戦4勝と好相性。特に、甲子園では3試合19イニング無失点に阪神打線を封じている。主力打者との対戦では、糸原健斗、大山悠輔、サンズには1本のヒットも許していない。ただ、大山は昨日の試合で、同点打とダメ押し打を放ち勢いに乗っているだけに、油断は禁物だ。
昨日は阪神と好相性だった先発の戸郷翔征が突如乱れ、痛い逆転負けを喫した。今宵は髙橋がこれまで通りの虎キラーぶりを発揮できるか注目だ。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
【セ・リーグ】
ヤクルト・サイスニード-広島・高橋昂也(東京ドーム)
中日・柳裕也-DeNA・ロメロ(バンテリンドーム)
【パ・リーグ】
楽天・岸孝之-西武・今井達也(楽天生命パーク)
ロッテ・鈴木昭汰-日本ハム・加藤貴之(ZOZOマリン)
ソフトバンク・石川柊太-オリックス・スパークマン(PayPayドーム)
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