2年ぶり公式戦は首位攻防の好カード
2年ぶりに岐阜市の長良川球場でプロ野球の公式戦が開催される。29日に150日ぶりに首位に立った巨人と、0.5差の2位につけるヤクルトとの3連戦初戦。熱い戦いが繰り広げられること間違いなしの好カードだ。
巨人の先発はC.C.メルセデス。今季は昨年受けた手術の影響で出遅れたが、6月4日の初登板から8試合に先発して7勝1敗、防御率2.11と安定した投球を続けている。今季は外角低めを中心に、徹底して低めを突く投球で凡打の山を築いている。前回登板した24日の広島戦でも、7回104球3安打1失点に抑え、自身5連勝を飾った。
東京五輪ではドミニカ共和国の中心投手として銅メダル獲得に貢献。1次リーグ初戦の日本戦にも先発し、7回途中3安打1失点7奪三振の好投。低めを丁寧につく投球で強力な日本打線を封じ込めた。
今季ヤクルト相手には6月25日に1度対戦し、7回86球6安打1失点に抑え、勝利投手となっている。五輪でも見せたコースを間違わない丁寧な投球で、今回もツバメ封じなるか注目だ。
コロナ離脱からの復帰初戦で白星なるか
一方、ヤクルトの先発は小川泰弘。今季は開幕投手を務め、前半戦は14試合に登板して7勝3敗、防御率3.90と、先発陣の柱としてチームを支えた。何より光っていたのが制球力。与四球率が1.30でリーグ1位、与四球数もリーグ最少の12個だった。
しかし、7月7日に新型コロナウィルス陽性判定を受けて離脱。今月8日のエキシビションマッチ、ロッテ戦(ZOZOマリン)で実戦復帰し、2回1安打無失点。その後二軍戦で2試合調整登板を重ね、24日のイースタンリーグ・西武戦では6回3安打1失点に抑えた。そこから中6日での登板となる。
巨人戦には今季2試合に先発して1勝1敗、防御率5.40。6月26日の対戦時には、北村拓己に3点本塁打を浴びるなど、3回途中7安打6失点でKOされた。今回は持ち前の制球力を遺憾なく発揮し、その雪辱を果たしたい。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
【セ・リーグ】
DeNA・濵口遥大-広島・森下暢仁(横浜スタジアム)
阪神・青柳晃洋-中日・福谷浩司(甲子園)
【パ・リーグ】
日本ハム・上沢直之-オリックス・山﨑福也(札幌ドーム)
ロッテ・美馬学-西武・髙橋光成(ZOZOマリン)
ソフトバンク・東浜巨-楽天・早川隆久(宮崎)
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